デイサービスのホームページ制作完全ガイド|2025年度の掲載義務化・集客・費用相場まで徹底解説【2026年版】

記事についての開示: この記事はシタミ編集部が作成しています。記事内に自社サービス「シタミ」の紹介を含みます。費用相場・統計データは2026年6月時点の公開情報に基づきます。介護保険法・広告規制の運用は改正や自治体の取扱いで変わるため、最終的な対応は厚生労働省の最新資料および所在地の都道府県・市区町村(指定権者)にご確認ください。
デイサービス(通所介護)のホームページとは、利用者ご本人とそのご家族、そして紹介の起点となるケアマネジャーに向けて、施設の安心と強みを伝えて見学・体験利用や紹介につなげ、あわせて2025年度から義務化された運営規程・重要事項のウェブ掲載にも対応する、事業所運営の基盤となるWeb施策です。一般的な店舗サイトと異なり、「誰に選ばれたいか(利用者本人・ご家族/ケアマネジャー)」が分かれること、そして掲載義務という法令対応が絡むことが特徴です。
本記事では、2025年度の掲載義務化への具体的な対応手順、ケアマネジャーに紹介されるための情報設計、送迎・体験利用といったデイサービス特有の見せ方、広告表現のNG/OK、自作・AI自動生成・制作会社の費用相場と5年TCO、業態別の最適化までを、一次情報をもとに体系的に整理します。
この記事でわかること
- 2025年度から完全義務化された運営規程・重要事項のウェブ掲載に、自施設のホームページでどう対応するか(掲載項目チェックリスト付き)
- 利用者・ご家族(B2C)とケアマネジャー(B2B)の二層で設計する必須コンテンツ
- 送迎・1日の流れ・体験利用というデイサービス特有の見せ方と申込導線
- デイサービスで気をつける広告表現のNG/OK(景品表示法・誇大広告)
- 自作/AI自動生成/制作会社の費用相場と5年TCO比較、業態別の出し分け
なぜ今、デイサービスにホームページが必須なのか
デイサービスがホームページを持つべき理由は、事業所数が減る淘汰局面で「選ばれる」施設として土俵に立つこと・集客の起点であるケアマネジャーと家族に検索で見つけてもらうこと・2025年度の掲載義務化に対応することの3点に集約されます。
「増える」のではなく「淘汰される」時代 — 選ばれる施設だけが残る
デイサービス(通所介護)は、もはや開設すれば利用者が集まる時代ではありません。厚生労働省「令和6(2024)年介護サービス施設・事業所調査の概況」によれば、通所介護は2024年10月1日時点で全国24,585事業所が活動しています(出典: 厚生労働省 令和6年介護サービス施設・事業所調査の概況)。これとは別の統計(介護給付費等実態統計)では、地域密着型通所介護(定員18名以下)を含むデイサービス全体の事業所数が2年連続で減少し、なかでも小規模な地域密着型通所介護は8年連続で減少していると報じられています(出典: 介護ニュースJoint)。通所介護そのものはほぼ横ばいでも、参入のハードルが低い小規模型を中心に、選ばれない施設が静かに退出しているのが実態です。
数が減っているのは需要が減ったからではなく、報酬改定や人材難の中で競争が激化し、選ばれない施設が淘汰されているからです。同じ地域に複数のデイサービスが並び立つ中で、利用者・ご家族やケアマネジャーは「どこに通うか・どこを紹介するか」を比較して選びます。検索したときに自施設が見つからなければ、そもそも比較検討の候補に入れません。ホームページは、淘汰の時代に「候補に残る」ための最低限のインフラになっています。
加えて、淘汰のもう一つの要因が人材確保の難しさです。介護関係職種の有効求人倍率は近年おおむね3.9倍前後で高止まりしており、全職種平均(約1.2倍)の3倍を超える高水準にあります(出典: 厚生労働省 職業安定業務統計)。さらに厚生労働省の推計では、2026年度に介護職員が約25万人不足する見込みとされています(出典: 厚生労働省 第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数の推計、2024年公表)。求職者が複数の事業所を比較する時代に、職場の雰囲気や働き方が伝わる採用ページを持つかどうかは、採用力を大きく左右します。集客と採用の両方に効く点も、デイサービスがホームページを持つべき理由です。
集客の起点はケアマネ紹介 — でも「紹介後に検索される」時代
デイサービスの集客は、その多くが居宅介護支援事業所のケアマネジャーによる紹介を起点としています。利用者ご本人やご家族が自分で施設を探すよりも、担当ケアマネジャーが候補を提案するケースが多いためです(参考: リハブクラウド 集客解説、介護経営ラボ)。
ここで「紹介中心だからホームページは要らない」と考えるのは早計です。紹介を受けたご家族は、その場で施設名や「地域名+デイサービス」で検索し、雰囲気や送迎範囲、1日の流れを確かめます。紹介元のケアマネジャー自身も、利用者に勧める前に公式サイトで対応範囲や空き状況を確認します。検索しても公式サイトが出てこない、あるいは情報が乏しいと、せっかく高まった信頼が薄れ、紹介が見学・利用につながりません。ホームページは新規の入口であると同時に、紹介を確実に利用へつなげる「信頼の受け皿」として働きます。
2025年度の掲載義務化で「ホームページが無い」が運営基準違反リスクに
決定的な変化が、2024年度(令和6年度)の介護報酬改定に伴う省令改正です。これにより、運営規程の概要などの重要事項を、事業所内での書面掲示に加えてインターネット上でも公表することが義務づけられました。経過措置として2025年(令和7年)3月末までは努力義務でしたが、2025年(令和7年)4月1日から完全義務化されています(出典: 厚生労働省介護サービス事業者の経営情報の調査及び分析等、解説: 介護検索ネット)。
これは通所介護を含む、原則すべての指定介護サービス事業所が対象です。詳細は次章で扱いますが、要点は「重要事項のウェブ公表は、もはや任意の集客施策ではなく、満たさなければ運営基準違反になりうる必須対応になった」ということです。自施設のホームページを持つことは、この義務をシンプルに満たす最も自然な手段でもあります。
【2025年度義務化】運営規程・重要事項のウェブ掲載対応ハンドブック
2025年度の掲載義務化とは、運営規程の概要をはじめとする重要事項を、書面掲示に加えてウェブサイト(自施設ホームページまたは介護サービス情報公表システム)に掲載・公表することを、指定介護サービス事業所に求めるルールです。ここを正しく押さえることが、他のどの制作会社の記事にもない、本記事の最重要ポイントです。
何が・いつから義務になったのか
従来、運営規程の概要や重要事項は、事業所内の見やすい場所に「書面で掲示」することが基本でした。今回の改正では、これに加えて「ウェブサイトでの公表」が求められるようになりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 根拠 | 2024年度(令和6年度)介護報酬改定に伴う省令改正 |
| 対象 | 通所介護を含む、原則すべての指定介護サービス事業所 |
| 義務の開始 | 令和7年3月末までは努力義務 → 令和7年4月1日から完全義務化 |
| 求められる対応 | 書面掲示に加え、重要事項等をウェブサイト(法人HP等または介護サービス情報公表システム)に掲載・公表 |
| 未対応のリスク | 運営基準を満たさないと評価され、指導の対象になりうる |
(出典: 厚生労働省介護サービス事業者の経営情報の調査及び分析等、解説: 介護検索ネット)
ウェブ掲載が必要な重要事項チェックリスト(通所介護版)
ウェブで公表すべき「重要事項」は、運営規程の概要や職員の体制、利用料金、苦情処理の体制など多岐にわたります。自施設のホームページに専用ページを設け、以下を漏れなく掲載できているかを確認してください。
| 掲載項目 | 内容の例 | 掲載済み |
|---|---|---|
| 事業の目的・運営方針 | 運営規程の概要 | ☐ |
| 職員の体制 | 管理者・生活相談員・看護職員・機能訓練指導員・介護職員などの職種と員数 | ☐ |
| 営業日・営業時間 | 通常営業日、サービス提供時間(半日・1日など) | ☐ |
| サービスの内容 | 提供する通所介護サービスの種類(入浴・機能訓練・送迎など) | ☐ |
| 利用料金 | 介護保険の自己負担、食費・おむつ代など自費の料金 | ☐ |
| 通常の事業の実施地域 | 送迎を含む対応エリア(市区町村) | ☐ |
| 緊急時等の対応 | 急変時の連絡体制・対応方法 | ☐ |
| 苦情処理の体制 | 相談・苦情の受付窓口、第三者機関 | ☐ |
上記はNotionやスプレッドシートにそのままコピーして、公開前の最終チェックに使えます。実際の掲載項目・様式は指定権者(都道府県・市区町村)によって細部が異なるため、必ず所在地の指定権者の案内で確定させてください。
自施設ホームページ掲載 vs 情報公表システム — どちらで満たす?
義務を満たす方法は2通りあります。それぞれの違いを理解して選びましょう。
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 自施設ホームページに掲載 | 集客・見学誘導の導線と一体化できる/自由なデザイン/更新が自施設で完結 | サイト自体を持っていない場合は制作が必要 |
| 介護サービス情報公表システムに掲載 | 既存の公的システムで完結/追加コスト不要 | 集客には使えない/デザインや訴求の自由度が低い |
介護サービス情報公表システムは都道府県ごとに運営されており、データ入力で重要事項を公表できます。ただし、これはあくまで「義務を満たす最低限」です。集客と稼働率向上という事業課題まで解決したいなら、自施設ホームページに重要事項ページを設け、トップから明確に辿れるようにするのが王道です。義務対応と事業課題を一度に解決できるため、結果的に費用対効果も高くなります。
掲載でつまずきやすいポイントと運用のコツ
掲載義務への対応は「一度載せて終わり」ではありません。実務でつまずきやすいのは次のような点です。
- 最新版の維持: 運営規程や料金、職員体制は変わります。改定したのにウェブの記載が古いままだと、書面掲示との不一致が生じます。改定のたびにウェブも更新する運用フローを決めておきましょう。
- 辿り着けない場所への掲載: PDFを深い階層に置いただけでは、利用者・家族が見つけられません。フッターやグローバルメニューに「重要事項」へのリンクを常設し、トップから1〜2クリックで到達できるようにします。
- 書面掲示の廃止ではない点: ウェブ掲載は書面掲示に「加えて」求められるものです。事業所内の掲示をやめてよいわけではありません。
- 指定権者ごとの差: 様式や求められる項目の細部は、都道府県・市区町村によって運用が異なります。最終的な掲載内容は、必ず所在地の指定権者の案内で確定させてください。
更新しやすさという観点では、専門知識がなくても自分たちで文言を直せる仕組み(ノーコードやAI生成のサービス)を選んでおくと、改定のたびに制作会社へ依頼する手間と費用を避けられます。掲載義務は継続的な運用が前提だからこそ、「公開後に自施設で維持できるか」を制作手段選びの基準に加えるのがおすすめです。
必ず載せる必須コンテンツ — 利用者・家族(B2C)×ケアマネ(B2B)の二層設計
デイサービスのホームページ設計で最も重要なのは、「利用者ご本人・ご家族(B2C)」と「ケアマネジャー(B2B)」という性質の異なる2つの読者を、二層で同時に満たすことです。一般的な業種サイトが利用者だけを見るのに対し、デイサービスでは紹介の起点となるケアマネジャーへの訴求が集客を大きく左右します。
利用者・ご家族(B2C)向け — 「通った後の生活」が見える材料
ご家族が一番知りたいのは、「親(本人)がここで楽しく安全に過ごせるか」です。施設の理念や設備だけでなく、実際に通った後の生活がイメージできる材料を揃えます。
- 1日の流れ: 来所・健康チェック・入浴・昼食・レクリエーション・機能訓練・送迎までの時間割
- 送迎エリアと送迎の様子: 対応する市区町村、車いす対応車両の有無
- 食事・入浴・機能訓練: 写真と具体的な内容(個別機能訓練の有無、入浴の介助体制)
- 料金の目安: 介護保険の自己負担イメージ、食費などの自費
- スタッフの顔と雰囲気: 写真とメッセージで「安心して任せられる人」を伝える
- 見学・体験利用の案内: 申込方法と当日の流れ
ケアマネジャー(B2B)向け — 紹介したくなる実務情報
ケアマネジャーは、利用者を安心して紹介できるかを実務情報で判断します。B2C向けの安心情報だけでは、紹介の決め手になりません。紹介後に「思っていた対応と違った」というミスマッチが起きると、ケアマネジャーとの信頼関係に影響し、次の紹介が遠のきます。だからこそ、できること・できないことを正直に書くことが、結果的に長期的な紹介につながります。
- 対応できる要介護度・状態像: 認知症対応の可否、医療的ケアの範囲、入浴介助のレベル
- 空き状況・新規受け入れの可否: 曜日別の空き、定員と現在の利用状況
- 送迎範囲と時間: 対応エリアと送迎可能な時間帯
- 加算・特色: 個別機能訓練加算、入浴介助加算、認知症加算などの算定状況
- 連絡しやすい窓口: 電話・FAX・専用フォームなど、ケアマネが連絡しやすい導線
必須コンテンツ コピペチェックリスト
二層設計の必須コンテンツを一覧にまとめました。自施設サイトの抜け漏れチェックにそのままお使いください。
| 対象 | コンテンツ | 掲載済み |
|---|---|---|
| B2C | 1日の流れ(時間割) | ☐ |
| B2C | 送迎エリア・送迎車両 | ☐ |
| B2C | 食事・入浴・機能訓練の内容と写真 | ☐ |
| B2C | 料金の目安 | ☐ |
| B2C | スタッフ紹介 | ☐ |
| B2C | 見学・体験利用の申込導線 | ☐ |
| B2B | 対応要介護度・状態像・医療的ケア範囲 | ☐ |
| B2B | 空き状況・新規受け入れ可否 | ☐ |
| B2B | 加算・特色(個別機能訓練・入浴介助 等) | ☐ |
| B2B | ケアマネ向け連絡窓口(電話・FAX・フォーム) | ☐ |
| 共通 | 重要事項ページ(掲載義務対応) | ☐ |
デイサービス特有の見せ方 — 送迎・1日の流れ・体験利用導線
デイサービスのホームページが他業種と最も違うのは、「送迎」「1日の流れ」「体験利用」という3つの要素が意思決定を大きく左右する点です。ここを丁寧に見せられるかで、見学・利用への転換率が変わります。
送迎エリアと送迎の安心を可視化する
送迎は、ご家族にとって「毎日のことだからこそ」気になる要素です。対応エリアを市区町村名や簡単な地図で明示し、車いす対応車両やリフト車の有無、送迎時のスタッフの付き添い体制を書きます。送迎範囲外だと分かれば、ケアマネジャーも家族も早い段階で判断でき、ミスマッチによる問い合わせ対応の手間も減らせます。
1日の流れ・レク・機能訓練・入浴を写真で見せる
「通った後の生活」は、文章より写真のほうが伝わります。来所から送迎までの時間割を1本の流れで示し、レクリエーションや機能訓練、入浴、昼食の様子を実際の写真で見せましょう。高齢のご本人だけでなく、離れて暮らすご家族が「ここなら安心して任せられる」と感じられることが、利用の後押しになります。写真は明るく清潔感のあるものを選び、文字は大きめにして高齢のご家族にも読みやすく配慮します。
たとえば、1日型のデイサービスの時間割を次のように図示すると、ご家族は具体的な過ごし方をイメージできます(時間はあくまで一例で、施設ごとに調整してください)。
| 時間帯 | 過ごし方 |
|---|---|
| 9:00 | 順次お迎え(送迎車で来所) |
| 9:30 | 健康チェック(血圧・体温・体調確認) |
| 10:00 | 入浴・機能訓練 |
| 12:00 | 昼食・口腔ケア |
| 13:30 | 休憩・レクリエーション |
| 15:00 | おやつ・お茶の時間 |
| 15:30 | 体操・個別機能訓練 |
| 16:30 | 順次お送り(送迎車で帰宅) |
半日型(午前のみ・午後のみ)の場合は、入浴や機能訓練に特化した短時間プログラムを示すと、「短い時間で必要なケアだけ受けたい」というニーズに応えられます。
見学・体験利用の申込導線(多チャネル並列)
デイサービスの利用は、ほとんどの場合「見学・体験利用」を経て決まります。だからこそ、申込のハードルを下げる多チャネルの導線が重要です。電話番号は大きく常設し、Webの問い合わせフォームは項目を絞って離脱を防ぎ、ケアマネジャー経由の相談窓口も別途用意します。「見学・体験のお申し込み」ボタンをトップやサービス紹介ページから常に辿れる位置に置くのが基本です。
広告表現のNG/OK — 景品表示法・誇大広告の線引き
デイサービス(通所介護)は医療法上の病院・診療所ではないため、医療広告ガイドラインがそのまま全面適用されるわけではありません。ただし、客観的な根拠のない表現や、効果を断定する表現は、景品表示法(優良誤認)や誇大広告の観点から問題になりうるため、避けるのが原則です。
| NG表現の例 | 問題点 | OKな言い換え |
|---|---|---|
| 「地域No.1のデイサービス」 | 客観的根拠のない最大級表現(景表法) | 「地域に密着して〇年、〇名の方にご利用いただいています」 |
| 「必ず歩けるようになります」 | 効果の断定 | 「機能訓練指導員が一人ひとりの目標に合わせて支援します」 |
| 「絶対に転倒しません」 | 達成を保証する断定 | 「転倒予防に配慮した環境と見守り体制を整えています」 |
| 「認知症が治る」 | 医療的効能の断定(薬機法の観点でも問題) | 「認知症の方が安心して過ごせるプログラムを用意しています」 |
| 「業界最安値」 | 根拠のない最大級・価格表示 | 「料金体系を分かりやすく公開しています」 |
体験談・利用者の声を載せる場合も、効果を保証するかのような編集は避け、あくまで個人の感想である旨を明確にします。なお、医療機関を併設している場合、その医療機関の広告には医療広告ガイドラインが及びます。
高齢のご家族にも伝わるデザインのポイント
デイサービスのホームページのデザインは、見た目の華やかさより「誰にとっても分かりやすいこと」が成果を左右します。読者には高齢のご本人や、目が疲れやすいご家族、短時間で情報を探すケアマネジャーが含まれるからです。次の4点を押さえましょう。
- 色づかい: 清潔感と温かみを両立する配色(白基調+やわらかな暖色やグリーン)を選び、コントラストを十分に確保して文字を読みやすくします。
- 文字サイズと余白: 本文は大きめのフォントにし、行間・余白をゆったり取ります。長い文章を避け、要点を箇条書きにすると高齢の方にも負担が少なくなります。
- 写真: 施設の様子・スタッフの笑顔・レクや食事の場面など、明るく実際の雰囲気が伝わる写真を使います。素材写真ばかりだと「本当にこの施設の様子なのか」が伝わりません。
- スマートフォン対応: ご家族の多くはスマホで閲覧します。スマホで崩れず、電話ボタンや見学申込ボタンが押しやすいレイアウトにします。
「おしゃれさ」を狙いすぎて情報が探しにくくなるのは本末転倒です。迷ったら、分かりやすさ・読みやすさを優先してください。
業態別マトリクス — 強みで出し分ける訴求設計
ひとくちにデイサービスといっても、規模や特色によって訴求すべきポイントは異なります。自施設の業態に合わせて、ホームページで前面に出す情報を変えましょう。
| 業態 | 主な特徴 | ホームページで特に訴求したい要素 |
|---|---|---|
| 地域密着型通所介護(定員18名以下) | 小規模・なじみの関係・地域密着 | アットホームさ、スタッフとの距離の近さ、地域名でのMEO |
| 通常規模・大規模型 | 設備充実・多様なプログラム | 充実した設備、レクの種類、機能訓練の体制 |
| リハビリ特化型 | 短時間・機能訓練重視 | 個別機能訓練計画、専門職の体制、改善事例(断定は避ける) |
| 認知症対応型通所介護 | 認知症の方専門・少人数 | 認知症ケアの専門性、少人数の安心、家族支援 |
| お泊まりデイ(宿泊サービス併設) | 日中+宿泊に対応 | 宿泊の体制・料金、レスパイトケアとしての価値 |
業態が違えば、刺さる読者(ご家族かケアマネジャーか)も変わります。たとえば認知症対応型はご家族の不安が大きいため安心材料を厚く、リハビリ特化型はケアマネジャーが効果を判断しやすい客観情報を厚く、といった出し分けが有効です。
制作手段3軸比較(自作/AI自動生成/制作会社)+費用相場・5年TCO
デイサービスのホームページは、大きく「自作(ノーコード)」「AI自動生成」「制作会社へ依頼」の3つの方法で作れます。費用感と向き不向きを整理します。
3手段の比較
| 手段 | 初期費用の目安 | 月額の目安 | 向いている事業所 |
|---|---|---|---|
| 自作(ノーコード) | 0〜数万円 | 1,000〜数千円 | コストを最優先し、自分たちで更新したい |
| AI自動生成 | 数万円以下 | 数千円〜 | 早く・安く・整った構成で公開したい小規模事業所 |
| 制作会社へ依頼 | 10〜50万円以上 | 1万円〜(保守) | 介護業界の事例を踏まえた作り込みや手厚いサポートを求める |
費用相場は競合各社でも「自作は数千円〜数万円、制作会社は数万円〜数十万円」と整理されています(参考: けあタスケル 費用相場)。
5年TCOで比べると差は数十万円規模に
ホームページのコストは初期費用だけで判断すると見誤ります。重要なのは、運用も含めた5年間の総保有コスト(TCO)です。
| 手段 | 初期 | 月額×60ヶ月 | 5年TCOの目安 |
|---|---|---|---|
| 自作(ノーコード) | 0〜3万円 | 数千円×60 | 約15〜35万円 |
| AI自動生成 | 数万円 | 数千円×60 | 約20〜40万円 |
| 制作会社(フルオーダー) | 10〜50万円 | 1万円前後×60 | 約70〜110万円以上 |
掲載義務への対応で文言更新が継続的に発生するデイサービスでは、「更新のたびに制作会社へ依頼して費用が積み上がる」構造を避けられるかが、TCOを大きく左右します。月額固定費を抑えたい小規模事業所ほど、自作・AI生成が現実的な選択肢になります。費用相場の全体像はホームページ制作の費用相場、運用コストはホームページの維持費もあわせてご覧ください。
義務対応も集客も、対話形式で数分からデイサービスHPの土台づくり
シタミは対話形式のヒアリングから、1日の流れ・送迎案内・料金・重要事項ページ・ケアマネ向け情報・見学申込導線まで含むホームページの土台を生成します。通所介護に必要な構成のたたき台を、まず無料でプレビューできます。
デイサービスのホームページ制作の進め方 — 公開までの5ステップ
初めてでも迷わないよう、公開までの流れを5ステップで整理します。
- 目的と読者の整理: 集客(利用者・家族/ケアマネ)と義務対応、どちらも満たす前提で必要なページを洗い出す。
- 必須コンテンツと素材の準備: 本記事のチェックリストをもとに、写真(施設・送迎・レク・スタッフ)と文章を用意する。素材は現場でしか撮れないため最優先で。
- 制作手段を5年TCOで選ぶ: 自作・AI自動生成・制作会社を、初期費用ではなく5年間の総コストで比較して決める。
- 重要事項ページの作成と導線設置: 掲載義務の項目を漏れなく載せ、フッター・メニューから1〜2クリックで辿れるようにする。
- 公開と運用フローの確定: 公開後、運営規程・料金改定のたびに更新する担当と手順を決め、MEO(GBP)登録まで済ませる。
完璧を目指して立ち止まるより、まず義務対応と必須情報を満たした状態で公開し、運用しながら磨いていくほうが成果は早く出ます。制作全体の進め方はホームページ制作の進め方も参考になります。
AI自動生成でデイサービスのホームページを作る — シタミという選択肢
ここまで中立的に3つの制作手段を見てきましたが、「早く・安く・整った構成で」という小規模デイサービスの現実的なニーズに合うのが、AI自動生成という選択肢です。
シタミは、対話形式のヒアリングに答えるだけで、デイサービスに必要な構成(サービス紹介・1日の流れ・送迎案内・料金・重要事項ページ・ケアマネ向け情報・見学・体験申込導線)のたたき台を自動生成します。プログラミングの知識がなくても最短数日で公開でき、月額の維持費を抑えられるため、5年TCOでも制作会社のフルオーダーより大幅に低く収まります。
公開前に、本記事で示した掲載義務チェックリストと広告表現のNG/OKを人の目で照合すれば、義務対応と訴求を両立したサイトを低コストで立ち上げられます。AIでのホームページ制作の全体像はAIホームページ作成ガイド、無料ツールの限界は無料ホームページ作成ツールもあわせてご覧ください。
公開後の集客運用 — MEO・GBPとKPI
ホームページは公開して終わりではありません。デイサービスの集客では、検索で見つけてもらう仕組みと、効果の測定が欠かせません。
「○○市 デイサービス」で見つかるMEO・GBP
利用者・ご家族の多くは「地域名+デイサービス」で検索します。Googleビジネスプロフィール(GBP)を登録・整備し、施設名・住所・電話・営業時間・写真を最新に保つことで、地図検索や「近くのデイサービス」で表示されやすくなります。ホームページ側でも、対応する市区町村名をサービス紹介や送迎エリアのページに自然に盛り込むと、地域検索との相乗効果が生まれます。
あわせて意識したいのが、Googleのクチコミです。ご家族はクチコミの内容と件数を見て安心材料にします。見学に来てくださったご家族や利用者に、無理のない範囲でクチコミの投稿をお願いし、いただいた声には丁寧に返信する運用を続けると、信頼の蓄積と地図検索での見え方の両方に効きます。クチコミの依頼や謝礼で評価を不当に操作することは規約違反になるため、あくまで自然な形でお願いするのが原則です。
KPIは「集客」と「稼働率」を分けて測る
成果は感覚ではなく数値で把握します。ホームページからの問い合わせ・見学申込件数(集客の入口)と、見学から利用契約に至った率、そして施設全体の稼働率(定員に対する利用状況)を分けて見ると、「問い合わせは来るが見学で離脱する」「そもそも問い合わせが来ない」など、改善すべきポイントが特定できます。Googleアナリティクスやサーチコンソールで、どのページが見られているかも定期的に確認しましょう。
使える補助金 — 介護テクノロジー導入支援・IT導入補助金
デイサービスのホームページ制作やICT化には、いくつかの補助金が活用できる場合があります。ただし制度は年度・自治体で変わり、ホームページ制作費が直接の補助対象になるとは限らないため、最新情報は必ず公式で確認してください。
- 介護テクノロジー導入支援事業(地域医療介護総合確保基金): 介護ソフト・タブレット・インカム等のICT・介護テクノロジー機器の導入費を補助する事業で、厚生労働省の財源をもとに各都道府県が実施します。従来の「介護ロボット導入支援事業」と「ICT導入支援事業」が一本化された枠組みで、補助上限額は都道府県によって異なります(参考: 介護のコミミ 補助金まとめ)。
- IT導入補助金(2026年度に「デジタル化・AI導入補助金」へ改称): 経済産業省・中小機構による中小企業・小規模事業者向けの制度で、上記の介護テクノロジー導入支援事業とは別の制度です。ホームページそのものは対象外となるケースが多い一方、予約・記録・請求などの業務効率化ツール導入に使える場合があります。
- 小規模事業者持続化補助金: 商工会・商工会議所管轄の小規模事業者向けで、販路開拓の取り組みの一部にウェブ関連費が含まれる場合があります(公募回ごとに条件が変わるため要確認)。
ホームページ制作費が直接の補助対象になるとは限らないため、「ICT化の一環としてどこまで対象になるか」を、申請前に都道府県・事務局へ確認するのが安全です。
デイサービスに強い制作会社の選び方 — 失敗しない5つの基準
制作会社に依頼する場合、「介護・通所介護の事情をどれだけ理解しているか」で仕上がりが大きく変わります。一般的なホームページ制作会社に頼んだ結果、ケアマネ向けの情報設計や掲載義務への配慮が抜け落ちる、というミスマッチは珍しくありません。次の5基準で見極めましょう。
| 基準 | 確認ポイント |
|---|---|
| 介護・デイサービスの制作実績 | 同業種の事例があるか。デザインだけでなく情報設計を理解しているか |
| 掲載義務への対応 | 重要事項のウェブ掲載に対応した構成を提案できるか |
| 集客とケアマネ訴求の両面提案 | 利用者・家族B2CとケアマネB2Bの二層を踏まえた設計ができるか |
| 費用と保守の透明性 | 初期費用と月額保守の内訳、解約時の条件が明確か |
| 公開後の運用支援 | 更新のしやすさ、MEO・SEOまで伴走してくれるか |
特に注意したいのが、保守契約の縛りと更新の自由度です。月額保守費が高額な割に、ちょっとした文言修正でも都度費用が発生する契約だと、運用負担が重くなります。掲載義務で更新が継続的に発生するデイサービスでは、自分たちで更新できる仕組みかどうかを契約前に必ず確認してください。
「まるごと丸投げ」が必ずしも正解ではない理由
集客の主役は、現場のスタッフだからこそ語れるリアルな情報です。制作会社に丸投げしてしまうと、当たり障りのない一般的なサイトになり、競合との差が出ません。レクの様子・送迎の安心・スタッフの人柄・1日の流れなど、自施設にしか出せない素材は自分たちで用意し、制作会社にはデザインと設計を任せる、という役割分担が成果につながります。素材準備の負担が大きい点は、AI自動生成や自作でも同じです。
よくある失敗と対策
デイサービスのホームページでつまずきやすいポイントを、症状・原因・対策の3列で整理しました。公開前のセルフチェックに使ってください。
| 失敗(症状) | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 重要事項ページがない/古い | 義務化への未対応 | 掲載項目チェックリストで全項目を掲載・定期更新 |
| ケアマネからの紹介が増えない | B2C情報のみでB2B情報が無い | 対応要介護度・空き状況・加算・連絡窓口を明記 |
| 見学・体験の申込が来ない | 申込導線が分かりにくい | 電話・フォーム・ケアマネ窓口を多チャネルで常設 |
| 雰囲気が伝わらない | 写真が少ない・暗い | 1日の流れ・レク・送迎の写真を明るく掲載 |
| 地域検索で出てこない | GBP未整備・地域名の記載不足 | GBP登録+「地域名×デイサービス」をページに反映 |
| 誇大表現で指摘リスク | 効果の断定・最大級表現 | NG/OK対照表で全文を見直す |
| 維持費がかさむ | フルオーダーで高額保守契約 | 5年TCOで比較し自作・AI生成も検討 |
よくある質問(FAQ)
デイサービスのホームページ制作費用の相場はいくらですか?
デイサービスのホームページは自分で作れますか?無料テンプレートでも大丈夫ですか?
運営規程や重要事項はホームページに載せないといけませんか?(2025年度義務化)
デイサービスの集客はケアマネ営業だけで十分ですか?ホームページは必要ですか?
おしゃれなデザインと分かりやすさ、どちらを優先すべきですか?
見学・体験利用の申し込みを増やすには何を載せればいいですか?
ホームページは制作会社・自作・AIのどれで作るのがいいですか?
AIでデイサービスのホームページは作れますか?
デイサービスのホームページ制作に使える補助金はありますか?
放課後等デイサービスのホームページとは何が違いますか?
まとめ:今日から始めるデイサービスホームページ制作の3ステップ
デイサービスのホームページは、集客・ケアマネ紹介・2025年度の掲載義務化という課題を同時に解決できる、事業継続のインフラです。事業所が減る淘汰の時代だからこそ、「選ばれる施設」の土俵に立つ意味は大きくなっています。最後に、今日から始める手順を3ステップで整理します。
- 義務対応の棚卸し: 本記事の掲載義務チェックリストで、重要事項ページに必要な項目が揃っているかを確認する(無ければ最優先で用意)。
- 二層の設計: 利用者・ご家族(B2C)とケアマネジャー(B2B)の2つの読者に向けた必須コンテンツを、送迎・1日の流れ・体験利用導線まで含めて設計する。
- 制作手段を5年TCOで選ぶ: 初期費用ではなく5年間の総コストで判断する。掲載義務で更新が続くデイサービスでは、「自分たちで維持できるか」も選定基準に加える。
まずは無料でサイトの土台をプレビューし、義務対応と訴求を両立させた状態で公開するのが、遠回りのない進め方です。同じ介護分野の訪問看護ステーションのホームページ制作、医療系のクリニックのホームページ制作もあわせてご検討ください。