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ホームページ維持費の月額相場は?内訳・勘定科目・削減方法を徹底解説【2026年最新】

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ホームページ維持費の月額相場は?内訳・勘定科目・削減方法を徹底解説【2026年最新】

ホームページ維持費とは、サーバー代・ドメイン代・保守管理費など、ホームページを公開し続けるために毎月(または毎年)かかる費用の総称です。自社で管理すれば月額5,000円以下、制作会社に保守を依頼すれば月額1万〜3万円が一般的な相場です。

「ホームページを作ったはいいけど、毎月いくらかかるの?」「制作会社から管理費の見積もりが来たけど、この金額は妥当なの?」。ホームページを持つ中小企業や個人事業主の多くが、維持費について正確な相場を知らないまま契約しています。

この記事では、運用体制別の月額相場から、内訳の徹底解剖、見落としがちな「隠れ維持費」、勘定科目と仕訳の実務、2026年に登場したAI時代の新しい維持費モデルまで、ホームページ維持費のすべてを解説します。

この記事で分かること

  • 運用体制別(自社管理 / 一部外注 / 全面外注)の維持費月額相場と、それぞれに含まれる作業範囲
  • サーバー・ドメイン・SSL・保守・更新・SEOの6費目の内訳と、見落としがちな「隠れ維持費」の正体
  • 維持費に使う勘定科目(通信費 / 広告宣伝費)の使い分けと、個人事業主向けの仕訳例
  • SaaS型HPサービスで維持費を月額サブスク1本に一本化する方法

ホームページ維持費の相場一覧【運用体制別】

ホームページ維持費の月額相場は、誰が管理・運用するかによって大きく変わります。以下の4段階で整理すると、自社に合った予算感が見えてきます。

運用体制月額相場含まれる作業向いている企業
自社管理〜5,000円サーバー・ドメイン・SSLの契約管理のみIT担当がいる企業、個人事業主
一部外注5,000円〜2万円上記+月数回のテキスト修正・画像差し替え更新頻度が低い中小企業
全面外注2万〜5万円上記+CMS保守・障害対応・月次レポート自社にWeb担当がいない企業
集客込み5万円〜上記+SEO対策・広告運用・コンテンツ制作Webからの集客を本格化したい企業

自社で管理する場合(月額〜5,000円)

ホームページの管理をすべて自社で行う場合、かかるのはインフラ費用(サーバー・ドメイン・SSL)だけです。レンタルサーバーが月額500〜1,500円、ドメインが月額換算100〜500円程度のため、合計で月額1,000〜3,000円に収まるケースがほとんどです。

ただし、この金額にはWordPressのアップデート対応やセキュリティ監視、コンテンツ更新の「人件費」は含まれていません。社内のIT担当者やWeb担当者がこれらの作業を兼務することが前提です。「自社管理=安い」とは限らず、担当者の作業時間をコスト換算すると実質的な負担は大きくなる場合もあります。

一部を外注する場合(月額5,000円〜2万円)

「月に数回のテキスト修正や画像差し替えだけお願いしたい」という企業に多いパターンです。サーバー・ドメインの管理に加え、軽微な更新作業やトラブル時の一次対応が含まれます。

このプランでは、更新回数に上限が設定されていることが一般的です。「月3回まで」「テキスト修正1箇所3,000円〜5,000円」といった従量課金のケースもあるため、契約前に更新頻度と料金体系を必ず確認しましょう。

全面的に外注する場合(月額2万〜5万円)

サーバー管理からCMSの保守・セキュリティ対応・障害時の復旧・月次のアクセスレポートまで、Web運用に必要な業務を一括で外注するプランです。自社にWeb担当者がいない中小企業に向いています。

この価格帯では、CMSのバージョンアップ対応や定期バックアップの取得・復元テスト、改ざん検知なども含まれていることが多く、セキュリティ面での安心感があります。ただし、大規模なデザイン変更や新規ページ追加は別途見積もりとなるのが一般的です。

集客・マーケティングも含む場合(月額5万円〜)

保守管理に加え、SEO対策やコンテンツ制作、広告運用までを一括で依頼するプランです。「ホームページを作ったのに問い合わせが来ない」という課題を持つ企業が選択するケースが増えています。

SEOコンサルティングだけでも月額10万〜50万円の相場があるため、集客まで含めると月額5万円はむしろ低価格帯に入ります。効果測定のためのKPI設定やレポーティングが含まれているかを事前に確認することが重要です。ホームページ制作の費用相場全体について知りたい方は「ホームページ制作の費用相場」の記事もあわせてご覧ください。


ホームページ維持費の内訳を徹底解剖

ホームページの維持費は、複数の費目が積み重なって構成されています。「月額〇万円」とひと括りにされることが多いですが、内訳を理解すれば無駄なコストを見つけやすくなります。

サーバー費用(月額500〜5,000円)

レンタルサーバーは、ホームページのデータを保管し、インターネット上に公開するための基盤です。個人サイトや小規模ビジネスサイトであれば、月額500〜1,500円の共用サーバーで十分対応できます。

主要なレンタルサーバーの料金比較は以下の通りです(2026年5月時点の公開価格)。

サーバープラン月額(36ヶ月契約)特徴
ロリポップ!ハイスピード550円コスパ重視。WordPress簡単インストール対応
さくらのレンタルサーバスタンダード500円安定性重視。個人事業主〜中小企業に人気
エックスサーバースタンダード990円高速・高機能。法人利用が多い

月間PVが数千〜数万規模の中小企業サイトであれば、月額1,000円前後のプランで快適に運用できます。アクセスが急増する可能性がある場合は、スケーラブルなクラウド型サーバー(月額3,000〜5,000円)も選択肢に入ります。

サーバー選びで重要なのは「月額料金の安さ」だけでなく、WordPressの動作速度やサポート対応の質です。格安サーバーでは表示速度が遅くなったり、障害時の復旧が遅れたりすることがあります。ビジネス用途であれば、月額500〜1,000円の中価格帯サーバーがバランスに優れています。

ドメイン費用(年額1,000〜8,000円)

独自ドメイン(例: example.co.jp)の維持には、年間の更新費用がかかります。ドメインの種類によって費用が異なります(2026年5月時点の主要レジストラの公開価格)。

ドメイン種類年額の目安月額換算特徴
.com1,500〜3,000円125〜250円世界で最も普及。汎用性が高い
.jp2,600〜4,000円220〜330円日本の企業・個人に信頼感
.co.jp3,900〜7,700円325〜640円法人専用。信頼性が最も高い

注意点として、ドメインの「取得費用」と「更新費用」は異なります。初年度は1円キャンペーンで取得できても、翌年の更新料が数千円かかるケースがあるため、更新費用を基準に選びましょう。

SSL証明書費用(無料〜年間20万円)

SSL(HTTPS化)は、サイトと訪問者の通信を暗号化するセキュリティ技術です。2026年現在、SSLは検索順位にも影響するため事実上の必須項目です(以下は2026年5月時点の参考価格)。

SSL種類年額の目安認証レベル用途
無料SSL(Let's Encrypt)0円ドメイン認証個人・小規模サイト
有料SSL(ドメイン認証)〜5,000円ドメイン認証一般的なビジネスサイト
企業認証SSL4万〜8万円企業認証ECサイト・会員サイト
EV認証SSL5万〜20万円拡張認証金融・大規模EC

多くのレンタルサーバーが無料SSLを標準提供しているため、一般的なビジネスサイトであれば追加費用はかかりません。ECサイトなど決済情報を扱う場合は、企業認証以上のSSLを検討しましょう。

保守・メンテナンス費用

ホームページを安全に運用し続けるための定期メンテナンス費用です。WordPressなどのCMSを利用している場合、本体やプラグインのアップデート、PHP・データベースのバージョン対応が含まれます。

外注する場合の相場は月額5,000〜2万円です。「アップデートなんて自分でボタンを押すだけでしょ?」と思われがちですが、プラグイン同士の互換性チェックやアップデート後の動作確認、問題発生時のロールバック対応など、技術的な判断が求められる作業です。

コンテンツ更新費用

テキストの修正、画像の差し替え、新規ページの追加など、ホームページの内容を更新するための費用です。

作業内容1回あたりの相場
テキスト修正(1箇所)3,000〜5,000円
画像差し替え(1枚)3,000〜5,000円
新規ページ追加2万〜5万円
バナー制作5,000〜2万円

更新頻度が高い企業は、月額固定の「更新し放題プラン」を提供している制作会社を選ぶか、自社で更新できるCMS(WordPress等)の導入を検討するとコストを抑えられます。

SEO・集客費用

ホームページへのアクセスを増やすためのSEO対策やWeb広告の運用費用です。月額固定型のSEOコンサルティングは月額10万〜50万円、記事コンテンツの制作は1本3万〜15万円が相場です。

維持費とは別枠で予算を組む企業が多いですが、制作会社の保守プランにSEOレポートやキーワード分析が含まれている場合もあります。契約内容を確認し、重複投資を避けましょう。

見落としがちな「隠れ維持費」

上記の内訳に含まれない、多くの企業が見落としている隠れたコストがあります。これらは表面化するまで気づきにくく、発生時に大きな出費となるのが特徴です。

CMSアップデート対応の工数: WordPressは年に数回のメジャーアップデートがあり、その都度プラグインやテーマとの互換性確認が必要です。自社対応の場合、年間10〜20時間の作業工数がかかります。時給換算すると年間3万〜10万円相当です。

セキュリティインシデントの復旧費: ハッキングやマルウェア感染が発生した場合、復旧には10万〜50万円の費用がかかることがあります。WordPressはCMSを利用しているWebサイトの中で過半数のシェアを占めており(W3Techs調べ)、利用者の多さゆえにサイバー攻撃の標的になりやすいという側面があります。プラグインやテーマの脆弱性は毎週数十件単位で報告されており、定期的なアップデートとセキュリティ監視が欠かせません。

バックアップの復元テスト: バックアップを「取っているだけ」で、実際に復元できるかテストしていない企業は少なくありません。いざという時に復元できなければ、バックアップの意味がありません。年に1〜2回の復元テストを推奨します。

ページ表示速度の劣化対応: 画像の蓄積やプラグインの追加により、サイトの表示速度は徐々に低下します。定期的な画像最適化、キャッシュ設定の見直し、不要なプラグインの削除といったメンテナンスが必要です。Googleはページ表示速度を検索順位の評価指標(Core Web Vitals)に含めているため、表示速度の劣化はSEOにも直接影響します。

メールサーバーの維持費: レンタルサーバー契約にメール機能が含まれている場合は追加費用はかかりませんが、独立したメールサーバーやGoogle Workspace(月額680円〜/ユーザー、2026年5月時点)を利用している場合は、ユーザー数に応じたコストが継続的に発生します。ホームページの維持費とは別枠で管理されがちですが、実質的にはWebインフラの一部です。

これらの「隠れ維持費」を合算すると、年間で10万〜30万円以上になることも珍しくありません。見積もりには表れないこれらのコストを事前に把握し、予算計画に組み込むことが重要です。


「維持費」と「管理費」の違いとは?

「維持費」と「管理費」は混同されやすいですが、意味する範囲が異なります。

維持費(ランニングコスト) は、ホームページを公開し続けるために最低限必要なインフラ費用です。サーバー代、ドメイン代、SSL費用がこれに該当します。仮に一切更新しなくても、ホームページを閉鎖しない限り発生し続けます。

管理費(保守・運用費) は、維持費に加えて、コンテンツの更新、セキュリティ対応、CMS保守、アクセス解析などの「運用業務」を含む包括的な費用です。制作会社が提示する「月額管理費」は通常こちらを指します。

項目維持費管理費
サーバー代含む含む
ドメイン代含む含む
SSL費用含む含む
コンテンツ更新含まない含む
CMS保守含まない含む
セキュリティ対応含まない含む
アクセス解析含まない含む(プランによる)
月額相場1,000〜3,000円5,000円〜5万円

制作会社から見積もりを受け取ったら、「管理費」に何が含まれているかを内訳で確認しましょう。「管理費 月額1万円」とだけ書かれている場合、更新回数の上限やCMS保守の有無を必ず質問してください。

見積もりでチェックすべき項目は以下の通りです。

  • 更新作業の上限: 月何回まで含まれるか、超過時の単価はいくらか
  • CMSアップデート対応: WordPress本体・プラグインの更新は含まれるか
  • 障害対応の範囲: 24時間対応か営業時間内のみか、復旧までの目標時間(SLA)は設定されているか
  • バックアップ: 取得頻度と保存期間、復元テストの実施有無
  • 契約期間と解約条件: 最低契約期間、解約時のデータ引き渡し方法
  • ドメインとサーバーの所有者: 制作会社名義になっていないか(乗り換え時にトラブルになる原因)

特に注意したいのが、ドメインやサーバーの契約名義です。制作会社名義で取得されていると、保守契約を解約する際にドメインやサーバーの移管手続きが必要になり、最悪の場合「ドメインを人質にされる」事態も起こり得ます。契約時に必ず自社名義で取得しましょう。


ホームページ維持費の勘定科目と経費処理

ホームページの維持費は、事業目的であれば基本的に経費として計上できます。ただし、事業とプライベートで共用している場合は按分が必要です。また費目によって適切な勘定科目が異なるため、正しい仕訳を行うことが重要です。

費目別の勘定科目一覧

費目一般的な勘定科目備考
サーバー代通信費インターネット関連費用として
ドメイン代通信費サーバー代と同じ科目が一般的
SSL証明書通信費 or 支払手数料セキュリティ関連として支払手数料も可
制作会社への保守料広告宣伝費 or 外注費HP制作関連は広告宣伝費が一般的
コンテンツ更新費広告宣伝費 or 外注費外部ライターへの依頼は外注費も可
SEOコンサルティング広告宣伝費集客目的のため
Web広告費広告宣伝費リスティング広告、SNS広告等

勘定科目の選択に「唯一の正解」はありません。通信費・広告宣伝費・支払手数料のいずれでも計上可能ですが、一度決めた勘定科目は継続して使用することが原則です。途中で変更すると、期間比較が困難になり、税務調査時に説明を求められる可能性があります。

個人事業主の確定申告での処理方法

個人事業主がホームページ維持費を経費計上する際のポイントは「事業使用割合」の按分です。

事業専用のホームページであれば全額を経費にできますが、個人ブログと事業サイトを同じサーバーで運用している場合は、事業使用割合に応じた按分が必要です。一般的には、事業用ページの割合やアクセス比率で按分します。

年額で支払っているサーバー・ドメイン費用は、継続適用を条件に支払った年度の経費として一括処理できます(短期前払費用の特例)。月払いの場合は毎月の経費としてそのまま計上します。

按分計算の具体例として、月額1,100円のレンタルサーバーを事業用80%・個人用20%で使い分けている場合、経費に計上できるのは月額880円(年額10,560円)です。按分比率の根拠(ページ数比率やアクセスログ等)を記録しておくと、税務調査の際にスムーズに説明できます。

なお、ホームページの「制作費用」については、1年以内に更新する前提の広告宣伝目的のサイトであれば広告宣伝費として経費計上できます。一方、取得価額が10万円以上かつ1年以上使用する前提の場合は、無形固定資産として減価償却が必要になるケースがあります(青色申告の場合、30万円未満は少額減価償却資産の特例で一括経費計上が可能)。制作費用の会計処理は条件によって異なるため、判断に迷う場合は税理士に相談しましょう。個人事業主のホームページ運営全般については「個人事業主のホームページの作り方」もあわせてご確認ください。

仕訳の具体例

例1: レンタルサーバー代の月額払い(月額1,100円・税込)

借方金額貸方金額
通信費1,000円普通預金1,100円
仮払消費税100円

例2: ドメイン更新料の年額払い(年額3,300円・税込)

借方金額貸方金額
通信費3,000円普通預金3,300円
仮払消費税300円

例3: 制作会社への月額保守料(月額22,000円・税込)

借方金額貸方金額
広告宣伝費20,000円普通預金22,000円
仮払消費税2,000円

上記はあくまで一般的な仕訳例です。具体的な処理方法は事業形態や税務状況によって異なる場合がありますので、判断に迷う場合は税理士にご相談ください。


維持費を抑える5つの方法

方法1: 自社管理できる範囲を増やす

制作会社に依頼している作業の中で、自社で対応できるものがないか見直しましょう。テキストの修正や画像の差し替えは、CMSの管理画面から自分で行えるケースがほとんどです。

「自分でやるのは不安」という方は、まず操作マニュアルを制作会社に作ってもらうのがおすすめです。マニュアル制作に1〜3万円かかっても、月々の更新費を節約できれば数ヶ月で元が取れます。ホームページを自分で作る方法の記事では、自社管理のコツも紹介しています。

方法2: SaaS型ホームページサービスを使う

Wix、STUDIO、ペライチなどのSaaS型サービスでは、サーバー・ドメイン・SSL・CMSがすべて月額料金に含まれています。項目ごとに個別契約する必要がなく、維持費の管理がシンプルになります。

従来のWordPress+レンタルサーバー構成と比較すると、保守やセキュリティ対応がサービス側に含まれるため、「隠れ維持費」が発生しにくい点がメリットです。ノーコードのホームページ作成ツールで主要サービスを比較できます。

方法3: 不要なオプションを見直す

契約中のサービスで使っていないオプションがないか確認しましょう。「契約時に勧められて追加したけど使っていない」ケースは少なくありません。

見直しポイントの例は以下の通りです。

  • 有料SSL → 無料SSL(Let's Encrypt)で十分な場合が多い
  • 高スペックサーバー → アクセス数に見合ったプランにダウングレード
  • 有料テーマ・プラグインのライセンス → 使っていないものを解約
  • メールアカウント数 → 実際に使用しているアカウント数に調整

方法4: 年払い・長期契約でコストを下げる

レンタルサーバーやドメインは、月払いよりも年払い・長期契約の方が割安になります。エックスサーバーの場合、月払い1,320円に対し36ヶ月契約なら月額990円と、約25%のコスト削減が可能です。

ただし、長期契約は途中解約しても返金されないのが一般的です。まずは月払いで使い勝手を確認し、継続利用を決めた段階で長期契約に切り替えるのが安全です。

方法5: 契約内容を定期的に棚卸しする

年に1回は、ホームページ関連の全契約を棚卸ししましょう。「サーバーは3年前のプランのまま」「使っていないドメインの更新料を払い続けている」といった無駄は、確認しなければ気づけません。

棚卸しの際に確認すべき項目は以下の通りです。

  • サーバー契約のプランと月額料金(より安いプランに変更できないか)
  • ドメインの更新期限と自動更新設定(更新漏れでドメインを失わないために)
  • SSL証明書の有効期限(無料SSLへの切り替えが可能か)
  • 制作会社との保守契約の更新条件(自動更新になっていないか)
  • 使用していないメールアカウントやサブドメインの契約
  • 過去に導入したが現在使っていないツール・プラグインの有料ライセンス

実際に棚卸しをしてみると、「解約し忘れていた旧サーバー」「使っていないドメインの自動更新」など、年間数千〜数万円の無駄が見つかることは珍しくありません。毎年の確定申告や決算の時期に合わせて確認する習慣をつけましょう。


AI時代のホームページ維持費はどう変わる?

2026年に入り、ホームページの維持費構造に大きな変化が起きています。AI技術とSaaS型サービスの台頭により、従来の「サーバー+ドメイン+保守+更新」という積み上げ型の維持費モデルとは根本的に異なるアプローチが登場しました。

SaaS型HPサービスの維持費構造

「維持費を抑える方法」で紹介したSaaS型サービスの維持費構造を、従来型と詳しく比較します。従来型のホームページ運用では、サーバー会社・ドメイン会社・制作会社・SEO会社とそれぞれ個別に契約し、費目ごとに支払いが発生していました。SaaS型HPサービスでは、これらをすべて月額サブスクリプション1本に一本化できます。

SaaS型の最大の特徴は「管理の手間がほぼゼロ」という点です。サーバーの管理、CMSのアップデート、セキュリティパッチの適用、SSL証明書の更新など、従来は自社または外注で対応していた作業がすべてサービス側で自動処理されます。

従来型(WordPress+レンタルサーバー)vs SaaS型の比較

項目従来型(WordPress)SaaS型サービス
初期費用0〜300万円0〜10万円
月額維持費1,000〜5万円(積み上げ)月額プラン料金のみ
サーバー管理自社 or 外注サービス側が対応
CMSアップデート自社 or 外注自動
セキュリティ対策自社 or 外注サービス側が対応
SSL証明書個別契約標準付属
バックアップ設定が必要自動
カスタマイズ性非常に高い中程度
データの所有権自社サービスに依存

従来型のメリットはカスタマイズ性の高さとデータの完全な所有権です。一方、SaaS型のメリットは維持管理の手間とコストの大幅な削減です。50ページ以上の大規模サイトや独自機能が必要な場合は従来型、10〜20ページ程度の中小企業サイトであればSaaS型が適しています。

コストの面で比較すると、従来型で月額1.5万円(サーバー990円+ドメイン500円+保守外注1.3万円)かかる構成が、SaaS型では月額3,000〜5,000円のプラン料金に一本化できるため、大幅なコスト削減が期待できます。特に、WordPressのプラグイン更新やセキュリティ対応に不安を感じている企業にとって、これらがサービス側で自動対応されるSaaS型の安心感は大きなメリットです。

W3Techsの調査によると、Wixの市場シェアは近年大幅に伸びており、SaaS型CMSへの移行トレンドは加速しています。日本国内でもSTUDIOやペライチの利用が増えており、特にデザイン重視の小規模サイトでSaaS型が選ばれる傾向が強まっています。

維持費ゼロの時代は来るのか

AI技術の進化により、ホームページの作成コストは劇的に下がりました。しかし「維持費ゼロ」が実現するかどうかは、「維持費」の定義次第です。

サーバーやドメインの物理的なコストがゼロになることはありません。しかし、SaaS型サービスの月額料金に維持費がすべて含まれることで、「維持費を意識する必要がない」状態は既に実現しつつあります。保守・更新・セキュリティが月額プランに含まれるため、従来のように個別の維持費を気にする必要がなくなるのです。

従来型の維持費構造では「何にいくらかかっているか」を把握するだけでも手間がかかり、契約先も分散しがちでした。SaaS型では支払い先が1つ、管理画面も1つで済むため、経理処理もシンプルになります。月額の請求書1枚を通信費または広告宣伝費で計上するだけです。

ただし、SaaS型にもデメリットはあります。サービスが終了した場合にデータを移行する手間が発生すること、プラットフォーム独自の制約によりカスタマイズに限界があること、長期的にはサブスクリプション料金が累積すること、などです。自社の事業規模や成長計画を踏まえて、従来型とSaaS型のどちらが合っているかを判断しましょう。

AIがヒアリングからHP完成まで自動生成。維持費込みの月額プランで面倒な管理はゼロ

まずは無料でサイトを作る

個人・法人・規模別の維持費シミュレーション

具体的なイメージを掴むために、3つのパターンで年間の維持費を試算します。

個人事業主(5ページのシンプルサイト)

トップページ・プロフィール・サービス紹介・実績・お問い合わせの5ページ構成で、更新頻度は月1〜2回のテキスト修正程度。自社管理前提のケースです。

費目月額年額
レンタルサーバー(ロリポップ)550円6,600円
ドメイン(.com)125円1,500円
SSL0円(無料SSL)0円
保守・更新0円(自社対応)0円
合計675円8,100円

月額1,000円以下でホームページを維持できるケースです。ただし、WordPressのアップデートやセキュリティ対応の工数は別途発生します。自分で対応する時間を考慮して判断しましょう。無料で使えるホームページ作成ツールも選択肢に入ります。

中小企業(10-20ページのコーポレートサイト)

会社案内・事業紹介・実績・採用情報など10〜20ページ構成。月数回の更新作業を制作会社に一部外注するケースです。

費目月額年額
レンタルサーバー(エックスサーバー)990円11,880円
ドメイン(.co.jp)500円6,000円
SSL0円(無料SSL)0円
保守・更新(一部外注)15,000円180,000円
合計16,490円197,880円

月額約1.5万円、年間約20万円が目安です。自社にWeb担当者がいれば保守を内製化し、月額5,000円以下に抑えることも可能です。

中規模企業(50ページ以上+EC機能)

コーポレートサイトに加え、ECサイトやオウンドメディアを運営。全面外注で集客施策も含むケースです。

費目月額年額
クラウドサーバー5,000円60,000円
ドメイン(.co.jp)500円6,000円
SSL(企業認証)5,000円60,000円
保守・全面管理30,000円360,000円
SEO・コンテンツ制作100,000円1,200,000円
合計140,500円1,686,000円

月額14万円、年間約170万円です。SEO・コンテンツ制作が維持費全体の7割以上を占めており、集客フェーズを終えれば大幅にコストを圧縮できます。

どのパターンが自社に合うか判断するポイント

維持費の予算を決める際は、「自社でできること」と「外注すべきこと」を切り分けるのがポイントです。判断の目安は以下の通りです。

  • IT担当者がいる → 自社管理で月額1,000〜3,000円に抑えられる
  • IT担当者はいないが更新頻度は低い → 一部外注で月額1〜2万円が現実的
  • 更新頻度が高く、集客も本格化したい → 全面外注+集客で月額5万円〜を投資として捉える
  • そもそも管理の手間をゼロにしたい → SaaS型サービスで月額3,000〜5,000円に一本化

大切なのは、維持費を「コスト」ではなく「投資」として考えることです。ホームページから月に1件でも問い合わせが来れば、年間の維持費は十分にペイできます。顧客単価が高い業種(士業・クリニック・リフォーム等)であれば、1件の成約で年間維持費を回収できるケースも珍しくありません。


よくある質問(FAQ)

ホームページの維持費は月額いくらかかりますか?
自社で管理する場合は月額1,000〜5,000円、制作会社に保守を依頼する場合は月額5,000円〜3万円が一般的な相場です。サーバー代・ドメイン代・SSL費用のみなら月額1,000〜3,000円に収まります。
ホームページ維持費の勘定科目は何ですか?
サーバー代・ドメイン代は通信費、制作会社への保守料は広告宣伝費または外注費で計上するのが一般的です。どちらの科目を使っても問題ありませんが、一度決めた科目は変更せず継続使用してください。
ホームページの維持費を無料にする方法はありますか?
WixやWordPress.comの無料プランを使えばサーバー代・ドメイン代は不要です。ただし、無料プランではサービス側の広告が表示される、独自ドメインが使えない、デザインのカスタマイズに制限があるといったデメリットがあります。ビジネス用途では有料プランの検討をおすすめします。
維持費と管理費の違いは何ですか?
維持費はサーバー・ドメイン・SSLなどの最低限のインフラ費用(月額1,000〜3,000円)、管理費は更新・保守・セキュリティ対応を含む包括的な費用(月額5,000円〜5万円)です。制作会社の見積もりに記載される月額管理費は通常、後者を指します。
ホームページの維持費は経費にできますか?
事業目的であれば基本的に全額を経費として計上できます。ただし、事業とプライベートで共用している場合は事業使用割合に応じた按分が必要です。勘定科目や処理方法に迷う場合は税理士にご相談ください。
個人のホームページの維持費はいくらですか?
最小構成ならサーバー代月額500円+ドメイン代月額換算100〜250円で月額600〜750円程度です。SaaS型サービスを利用すれば月額1,000〜3,000円で保守管理も含まれます。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の税務・法務アドバイスではありません。勘定科目の選択や経費処理の具体的な判断は、ご自身の事業形態に応じて税理士等の専門家にご相談ください。記事中の料金・価格情報は2026年5月時点の公開情報に基づいており、各サービスの価格改定により変動する可能性があります。

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