ホームページの作り直しタイミングは?客観サインと進め方【2026年版】

ホームページの作り直しは、公開からの年数ではなく、表示速度・スマホ対応・成果・事業の変化という測れるサインで判断します。「3年たったから」「5年で区切りだから」という周期の目安はよく語られますが、すべてのサイトに当てはまる公的な裏づけがあるわけではありません。古く見えても成果が出ているサイトもあれば、1年でも手を入れたほうがよいサイトもあります。年数だけを基準にすると、まだ成果を出しているサイトを急いで作り替えて評価を落としたり、逆に問題の多いサイトを「まだ2年だから」と放置したりと、判断を誤りやすくなります。大切なのは、サイトの「年齢」ではなく「今の状態」を見ることです。
この記事では、まず「作り直し」「リニューアル」「改修」「更新」という紛らわしい言葉の違いを整理し、次に「今が作り直し時か」を自分で測れる客観サインを示します。そのうえで、改善で足りる人とそうでない人を分け、作り直す場合の3つの手段と費用の考え方、検索評価や問い合わせを落とさないための移行の注意点までをまとめました。最後に印をつけて判定できるチェックリストも用意しています。判断の軸は、Googleや総務省などが公開する一次情報です。読み終える頃には、自社サイトを今どうすべきかを自分の言葉で説明できるはずです。
「作り直し」「リニューアル」「改修」「更新」はどう違う?
更新・改修・リニューアル・作り直しは、手を入れる範囲が段階的に広がっていく別の作業です。この4つを混同したまま検討を始めると、本当は小さな改修で済む課題に大がかりな作り直しを選んだり、逆に土台から変えるべき場面で表面だけ直して問題が残ったりします。まずは自分の課題がどの段階かを見定めることが、無駄な出費を避ける最初の一歩になります。
| 言葉 | 手を入れる範囲とどんなときに選ぶか |
|---|---|
| 更新 | 文章・写真・お知らせなど「中身」の差し替え。日常の運用で、情報を新しく保つために日々行う作業です。 |
| 改修 | 一部ページの修正・部分的な改善。表示速度の最適化、問い合わせ導線の追加、スマホ表示の手直しなど、土台は残して弱点だけを直すときに選びます。 |
| リニューアル | 設計やデザインの刷新。見た目や構成を大きく作り替えるものの、ドメインや基盤となる仕組みは引き継ぐことが多い作業です。 |
| 作り直し | 土台・構造・サイトを動かす仕組み(CMS)やドメインまで含めて作り変える、最も範囲が広い作業。基盤が古く、部分修正では課題が解けないときに選びます。 |
右へ行くほど費用も期間も大きくなり、関わる人も増えます。たとえば「スマホで少し崩れる」だけなら改修で足りることが多く、「スマホ非対応で、サイトを動かす仕組みも古くて自分では直せない」なら作り直しに近づきます。混同しやすいのが「リニューアル」と「作り直し」です。リニューアルは見た目や構成を刷新しても、ドメインや基盤となる仕組みを引き継ぐことが多いのに対し、作り直しは土台から入れ替えます。見た目を大きく変えたいだけなら、必ずしも土台まで作り直す必要はありません。逆に、見た目は今のままでよくても、仕組みが古くて更新できないなら土台側の作り直しが必要になります。あなたの課題がどの段階かを仮置きしたら、次の章の客観サインで裏づけを取ってください。なお、刷新を前提に進め方・費用・補助金・失敗回避までまとめて知りたい方は、リニューアルの進め方を解説した記事もあわせて読むと全体像がつかめます。
今すぐ作り直しを検討すべき客観サイン
作り直すべきかどうかは年数ではなく、技術・成果・信頼とブランド・運用・事業変化という5群の客観サインで見極めます。それぞれに「測れる基準」か「言葉にできる変化」があるため、感覚ではなく事実で判断できます。以下の各群を、自社サイトに当てはめて点検してください。
1. 技術のサイン(速度・スマホ・SSL)
表示速度は「遅い気がする」ではなく数値で判定できます。Googleは、良い利用体験の目安として、最大コンテンツの表示(LCP)を2.5秒以内、操作への反応(INP)を200ミリ秒以下、表示のガタつき(CLS)を0.1以下に保つことをCore Web Vitalsの基準として公開しています。いずれもモバイルとデスクトップに分けた、実ユーザーの75パーセンタイル(訪問の4回に3回が満たしている水準)で見るのが適切とされています。自分のサイトはGoogleの「PageSpeed Insights」にURLを入れれば無料で測れます。LCP 2.5秒・INP 200ミリ秒・CLS 0.1を継続的に下回るなら、技術面のサインが点灯しています。
次にスマホ対応です。総務省の令和6年版情報通信白書によると、2023年のスマートフォンの世帯保有率は90.6%で、モバイル端末全体では97.4%、パソコンは65.3%でした。多くの訪問者がスマホから見る前提になっており、スマホで文字が小さい・崩れる・横スクロールが必要といった状態は優先度の高いサインです。検索評価の面でも軽視できません。Googleは、インデックスとランキングにスマートフォンでクロールしたモバイル版の内容を使うモバイルファーストインデックスを採用しており、モバイル版の用意は要件ではないものの強く推奨されると明記しています。つまり「スマホで一応見られればよい」ではなく、評価そのものがモバイル版基準で行われます。
通信の暗号化(常時SSL/HTTPS)も確認してください。アドレスバーが「http://」のままだったり、ブラウザに「保護されていない通信」と出たりするサイトは信頼を損ないます。GoogleはHTTPSを検索ランキングのシグナルとして使うと2014年に発表しました。ただし同じ発表で、このシグナルのウェイトは非常に小さく(グローバルな検索の1%未満にしか影響せず、高品質なコンテンツなど他の要素よりも小さい)と述べており、順位目的というより訪問者の安心と情報保護の観点で、未対応は作り直し・移行のサインと捉えるのが妥当です。
技術のサインは、特別な知識がなくても自分で測れます。表示速度は、Googleの「PageSpeed Insights」にサイトのURLを入力して数秒待つだけで、LCP・INP・CLSの値と、モバイル・デスクトップそれぞれのスコアが出ます。ここでLCPは「ページの主役になる大きな要素(ヒーロー画像や見出し)が表示されるまでの時間」、INPは「ボタンやリンクを操作してから画面が反応するまでの時間」、CLSは「読み込み中にボタンや文章の位置がどれだけ動くか(押し間違いの原因になるずれ)」を表します。数字が意味することまで押さえておくと、どこを直せば改善するかの見当がつきます。スマホ対応は、実際に自分のスマートフォンでトップページと問い合わせページを開き、拡大せずに文字が読めるか、ボタンが指で押しやすいか、横スクロールが出ないかを確かめれば十分です。SSLは、ブラウザのアドレスバーに鍵マークが出ているか、URLが「https://」で始まっているかを見るだけで判定できます。これらを一度に確認したいときは、この章の末尾にあるツールが便利です。
2. 成果のサイン(流入・問い合わせの低下)
検索からの流入や問い合わせが数か月〜1年単位で下がり続けているなら、見た目は問題なくても中身が成果を失っているサインです。表示の遅さや使いにくさは、そのまま離脱につながります。Googleのドキュメントは、表示速度がビジネス成果に影響する例として、BBCが読み込みに1秒かかるごとに10%のユーザーを追加で失ったという調査を紹介しています。同じページでは、速度改善に投資した企業が直帰率やコンバージョン率を改善した事例も挙げられており、遅さの放置が目に見えないコストになっていることがうかがえます。
成果のサインを見るときは、順位そのものより「行動の結果」に注目してください。具体的には、検索やSNSからの訪問数、問い合わせ・資料請求・電話・予約などの件数、そして訪問してもすぐ離れてしまう割合(直帰)の3つです。これらが季節要因では説明できないかたちで下がり続けているなら、サイトの中身が今の見込み客の悩みや期待に合っていない可能性があります。流入が落ちたときは、まずアクセス解析で「どのページの、どの流入が、いつから」減ったのかを確かめてください。1ページだけ急に落ちたならそのページの改修で足りることもありますが、サイト全体でじわじわ下がっているなら、構造や基盤の見直しに近づきます。順位の下落が気になる方は、SEOの基本を初心者向けに解説した記事で原因の切り分け方を押さえておくと、作り直しが必要なのか改善で足りるのかを見分けやすくなります。
3. 信頼とブランドのサイン
デザインが明らかに時代遅れで、同業の新しいサイトと並ぶと見劣りする場合も検討のサインです。ただしここは主観が入りやすいため、「古く見える」だけで即作り直しにはしません。採用に悪影響が出ている、問い合わせ前に離脱されている、会社の現在地と写真や実績が合っていない——このように信頼の低下が具体的な不利益につながっているときに重みを持ちます。判断を客観に近づけるには、見込み客や取引先に実際に見てもらい、「この会社に頼みたいと思えるか」を率直に聞くのが有効です。自分では見慣れて気づかない古さも、第三者の目にははっきり映ります。ロゴや色づかいが刷新された企業イメージと食い違っている、スマホで見たときに情報が探しにくい、といった点も信頼を左右する要素になります。
4. 運用のサイン
「更新したいのに自分では直せない」「制作した会社と連絡が取れず放置されている」「サイトを動かす仕組みが古く、更新作業が止まっている」——こうした運用の行き詰まりは、技術のサインと並んで作り直しを後押しします。情報が古いまま更新が止まったサイトは、訪問者にも「動いていない会社」という印象を与えます。営業時間や料金、キャンペーンといった鮮度が大事な情報ほど、更新できない状態は機会損失に直結します。作り直しを考えるときは、仕上がりの見た目だけでなく「公開後に誰がどうやって更新するのか」まで含めて設計することが欠かせません。社内で更新を続けられる仕組みがないまま新しくしても、数か月後には再び古い情報のまま放置される、という同じ問題に戻ってしまいます。
5. 事業変化のサイン
提供するサービス、狙う顧客層、社名や事業体制が大きく変わったのに、サイトが昔のままなら、部分改修では追いつかないことが多くなります。サイトの構造そのものが現在の事業に合っていないため、土台から作り直す判断が妥当になる場面です。たとえば、1つのサービスで始めた会社が複数の事業を持つようになった、個人向けから法人向けへ主力顧客が変わった、店舗を増やして拠点ごとの情報が必要になった——こうした変化は、トップページの構成や導線の設計そのものを変える必要が出てきます。新しい事業に合わせてページを1枚ずつ足していくと、全体として筋の通らない迷路のようなサイトになりがちです。事業の転換点は、むしろサイトを整理し直す好機だと捉えてください。
法改正をきっかけにした新しいサイン
2024年には、アクセシビリティへの配慮が作り直し・改修を考える新たな理由に加わりました。内閣府によると、改正障害者差別解消法が令和6年4月1日に施行され、事業者にも、障害のある人から申し出があったときの合理的配慮の提供が義務になりました。一方、ウェブサイトの読みやすさ・操作のしやすさ(情報アクセシビリティ)は、法律上は前もって整えておく「環境の整備」にあたり、努力義務とされています。義務ではないものの、申し出を受けたときに対応しやすくするためにも、日ごろから整えておく価値があります。具体的には、文字と背景のコントラストを十分に取る、文字サイズを小さすぎない設定にする、画像に代替テキストを添える、キーボードやスマホでも操作しやすくする、といった配慮です。こうした点は新しい基盤なら標準で整えやすい一方、古い基盤のまま放置したサイトほど後から足しにくいという事情もあります。法令を気にするかどうかにかかわらず、読みやすく操作しやすいサイトはすべての訪問者にとって使いやすく、結果として成果にもつながります。
ここまでの5群のうち、技術(LCP 2.5秒・INP 200ミリ秒・CLS 0.1・スマホ世帯保有率90.6%の前提でのモバイル対応・HTTPS)は数値で、成果・信頼・運用・事業変化は言葉で点検できます。自分のサイトがどこに当てはまるかを、まずは下のツールで手早く確かめてみてください。
状況別の読み分け早見表
当てはまる状況を見つければ、次にどこを読めばよいかがすぐに分かります。この記事を最初から順に読む必要はありません。自分の状況に近い行から、該当する章や関連記事へ進んでください。
| 当てはまる状況 | 次に読むセクション・アクション |
|---|---|
| スマホで崩れる、表示が遅いと感じる | 「今すぐ作り直しを検討すべき客観サイン」でPageSpeed Insightsを使って数値で測る |
| 検索順位や問い合わせが落ちてきた | 同章の成果のサインを確認し、SEOの基本記事で原因を切り分ける |
| デザインは古いが成果は出ている | 「作り直す前に試す改善という選択肢」で改修で足りるか確かめる |
| 作り直すと決めたが手段を迷っている | 「作り直しの進め方:3つの手段を比較」で自分に合う進め方を選ぶ |
| 費用や補助金が気になる | 「費用と補助金の考え方」と費用相場の詳しい記事を読む |
| 検索評価や問い合わせを落とさないか不安 | 「作り直しでよくある失敗と回避」で移行の注意点を押さえる |
| 結局自分はどうすべきか決めきれない | 「作り直し判断チェックリスト」で印をつけて判定する |
作り直す前に試す改善という選択肢
成果が出ていて、弱点が部分改善で直るなら、今は作り直さなくて構いません。作り直しは費用も期間もかかるため、改修で解けるものにまで持ち出すのは得策ではありません。まずは「改善で足りる人」の条件から確認してください。
次のような場合は、作り直しではなく改修・改善を先に検討する価値があります。
- デザインは古く見えても、検索流入や問い合わせが安定して取れている
- 表示の遅さが、画像の最適化やキャッシュ設定といった部分対応で2.5秒以内に届きそう
- サイトを動かす仕組み(CMS)が生きていて、更新作業を続けられている
- HTTPSには対応済みで、スマホでも大きくは崩れていない
一方で、次のように基盤そのものが課題を生んでいる場合は、部分修正では解けないため作り直しに傾きます。
- HTTPS未対応で、かつスマホでまともに表示されない
- サイトを動かす仕組みが古く放置され、誰も中身を触れないブラックボックスになっている
- 提供サービスや顧客層など、事業そのものが大きく変わった
- 速度を部分最適化しても、LCP 2.5秒・CLS 0.1の基準に構造的に届かない
判断の分かれ目は、「弱点が一部に限られ、土台を残したまま直せるか」です。弱点が土台側にあるほど、作り直しが合理的になります。
作り直しを急がないほうがよい理由は、費用と期間だけではありません。成果が出ているサイトには、検索エンジンからの評価や、これまで積み上げた問い合わせの導線といった「見えない資産」があります。作り直しは、設計を誤るとこの資産をいったん手放すリスクを伴います。逆に、弱点が速度や一部ページに限られるなら、改修で資産を保ったまま成果を伸ばせる可能性が高くなります。「新しくすれば良くなる」とは限らず、むしろ順位や問い合わせが一時的に落ちることさえあります。だからこそ、まず改修で届くのかを冷静に見極める価値があります。
改修で足りるかどうか迷ったら、「直したい点を3つ書き出し、それが土台を残したまま直せるか」を確かめてみてください。3つとも部分対応で直せそうなら改修、ひとつでも基盤(仕組みの古さ・ドメイン・全体構造)に関わるなら作り直しに傾きます。改修やリニューアルで進める場合も、検索評価を落とさないための点検は欠かせません。移行前後で何を確認すべきかは、リニューアル時のSEO点検チェックをまとめた記事が参考になります。
作り直しの進め方:3つの手段を比較
作り直しの手段は、大きく「制作会社に外注する」「ツールで自作する」「完成品先行の自動生成で作る」の3つに分かれます。どれが正解というものではなく、かけられる予算・時間・運用体制によって合う手段が変わります。まずは全体像を図で押さえてください。
| 手段 | 強み | 完成形を確認できる時点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 制作会社に外注 | 要件を詰めて専門家に任せられ、独自の要望にも対応しやすい | 制作が進んだ後半〜完成時 | 予算と期間を確保でき、要件が複雑で相談しながら進めたい人 |
| ツールで自作 | 低コストで自由度が高く、自分のペースで作れる | 自分で作りながら随時 | 手間を惜しまず、更新も社内で続けられる体制がある人 |
| 完成品先行の自動生成(シタミ) | 発注前に完成サイトを実物URLで確認してから購入でき、常時SSL・独自ドメイン・自分での編集が全プランに含まれる | 発注前(約3分の入力後、コーポレートサイトは60〜100分・LPは50〜90分で届き、無料で確認) | 完成品を見てから決めたい、作り直しの手戻りを避けたい人 |
手段を選ぶときは、「予算」「かけられる時間」「公開後に自分で更新するか」の3点で考えると整理しやすくなります。独自の作り込みが必要で予算も時間も確保できるなら外注、コストを抑えたくて手間を惜しまないなら自作、完成品を見てから短期間で決めたいなら完成品先行、という大まかな対応です。それぞれの中身を順に見ていきます。
制作会社に外注する
要件を詰めて専門家に任せられるのが外注の強みです。デザインや機能の要望が複雑でも、打ち合わせを重ねて作り込めます。独自のシステム連携や、ブランドに合わせた作り込みが必要な場合は、外注が最も確実な選択肢になります。一方で、見積もりから契約・制作・公開まで期間がかかり、完成するまで中身が読めないという弱点があります。ワイヤーフレームやデザイン案の段階でイメージは共有できても、実際に動くサイトとして仕上がるのは終盤で、「イメージと違った」と気づいたときには支払いや制作が進んでいることも少なくありません。依頼する際は、要件(目的・必要なページ・引き継ぐ資産)をできるだけ具体的に伝え、途中で完成イメージを確認できる進め方かどうかを最初に相談しておくと、認識のずれを防げます。制作会社を探す段階の方には、Web幹事・発注ナビ・アイミツといった発注支援の媒体も入口になります。各社の掲載内容や条件は、それぞれの媒体で直接確かめてください。進め方の全体像は制作の流れを解説した記事で確認できます。
ツールで自作する
WordPress・Wix・STUDIO・ペライチ・Jimdoなどのツールを使えば、低コストで自由に作れます。テンプレートを使えば見た目も整います。ツールごとに性格が異なり、WordPress(自分でサーバーを用意する場合)は拡張性が高い反面、サーバーやセキュリティの管理を自分で担う必要があります。Wix・STUDIO・ペライチ・Jimdoは管理の手間が少なく、画面を見ながら直感的に編集できるものが中心です。いずれにしても、デザインや構成を自分で決め、公開後の更新や不具合対応も自分で担う必要があり、ある程度の時間と技術が求められます。とくに作り直しの場面では、旧サイトからの文章や画像の移し替え、URLの引き継ぎ設定まで自分で行うことになるため、新規に作る以上に手間がかかる点に注意してください。更新を続けられる社内体制があるかどうかが、自作が向くかの分かれ目です。
完成品先行の自動生成で作り直す
3つめは、発注前に完成サイトを実物URLで確認してから購入する手段です。衣株式会社が運営するシタミはこの方式で、約3分ほど業種や雰囲気などを入力すると、モックでも構成案でもない、今すぐ公開できる本物のサイトが実物URLで届きます。確認(下見)は無料で、納得したときだけ購入し、その日のうちに公開できます。全プランに常時SSL・独自ドメイン対応・高速サーバー配信(CDN)・かんたんページ編集が含まれるため、この記事で挙げたHTTPS・スマホ表示・自分での更新といった点を最初から備えた状態で作り直せます。表示速度は、公開後にPageSpeed Insightsで確かめてください。外注の「完成まで中身が読めない」不安と、自作の「自分で組み上げる手間」の両方を避けられるのがこの方式の特徴です。届いたサイトの上で、店名や色などをその場で試して確かめられ、変えた内容は購入後もそのまま引き継がれます。公開後の文章や写真の差し替えも、コードを書かずに画面を見ながら自分で行えるため、更新が止まるという運用のサインにも備えられます。
「作り直しは数か月かかる」とよく言われますが、シタミの下見は短時間で届きます。写真セットの待ちを含めた本番の実測では、コーポレートサイトで60〜100分、1ページのサイト(LP)で50〜90分が目安です。完成品を先に見てから決める考え方は下見のしくみを解説した記事で、刷新全体の進め方はリニューアルの進め方記事で詳しく触れています。まずは費用をかけずに完成形を見てみたい方は、この記事の末尾にある案内から実物を確認できます。
費用と補助金の考え方
作り直しの費用は現サイトの規模・移行の有無・運用体制で変わり、補助金は使える経費の範囲をあらかじめ確認する必要があります。相場そのものは手段や依頼先で幅があるため、ここでは考え方と自社の料金、補助金の対象範囲に絞って整理します。費用相場の詳しい内訳はホームページ費用の記事にまとめています。
費用を左右する主な要素は、ページ数やコンテンツの量(規模)、既存サイトからのデータや資産の引き継ぎ(移行)、そして公開後に誰が更新するか(運用体制)です。ページが多く機能が複雑なほど費用は上がり、旧サイトからの引き継ぎが多いほど移行の手間が加わります。また、公開して終わりではなく、サーバー・ドメインの維持費や、更新を外部に頼む場合の運用費といった「作った後にかかり続ける費用」も見落とせません。初期費用の安さだけで選ぶと、更新のたびに費用が発生して結局高くつくこともあります。外注・自作・完成品先行のどれを選ぶかでも総額は大きく変わるため、初期と運用を合わせた総額で比べるのが失敗しないコツです。参考として、完成品先行で作り直せるシタミの料金は次のとおりです(いずれも税別、キャンペーン中は初期費用0円)。
| プラン | 初期費用 | 月額 | ページ数の目安 | 作れるサイト |
|---|---|---|---|---|
| Light | 298,000円(キャンペーン0円) | 1,980円 | 最大5ページ | LP |
| Standard | 498,000円(キャンペーン0円) | 4,980円 | 最大15ページ | LP・コーポレートサイト |
| Premium | 798,000円(キャンペーン0円) | 8,800円 | 無制限 | LP・コーポレートサイト・採用サイト(採用サイトは9業種) |
いずれのプランも下見は無料で、クレジットカードの登録は不要です。購入しなければ料金はかかりません。各プランの詳しい内容は料金プランで確認できます。
補助金については、「使えるかどうか」より「何が対象か」を正確に押さえることが大切です。中小企業向けのデジタル化・AI導入補助金(2026年度よりIT導入補助金から名称変更)は、業務効率化やDXに向けたITツールの導入を支援する制度で、対象となるのは事前に事務局の審査を受けて登録されたITツール(ソフトウェア・サービス等)が中心です。相談対応などのサポート費用やクラウドサービスの利用料も補助対象に含まれるとされていますが、一般的な制作費そのものが無条件で対象になるわけではありません。また、申請にはIT導入支援事業者とパートナーシップを組む必要があります。補助率や上限額、対象経費の細かな条件は年度ごとに変わるため、必ず公式の公募要領をご確認ください。「補助金が使えるからお得に作り直せる」と早合点せず、まず自社が対象になるか、どの経費が補助されるかを公式情報で確かめることが先決です。補助金ありきで手段を決めるのではなく、作り直しの目的と必要なサイトの形を固めたうえで、その費用の一部に使える制度があるか、という順序で考えると判断を誤りにくくなります。
作り直しでよくある失敗と回避
作り直しても検索評価は自動では上がらず、移行の設計を誤ると、それまで積み上げた流入や問い合わせを取りこぼします。「新しくすれば成果が増える」という思い込みが、最も多い失敗のもとです。代表的な失敗と回避策を押さえておきましょう。
- URL・ドメインを安易に変える:できる限り同じドメインを引き継ぎます。構成上どうしてもURLが変わる場合は、旧URLから新URLへリダイレクト(旧URLを開いた人を新URLへ自動で案内する設定)を設定し、検索エンジンが積み上げてきた評価を新しいページへ移します。これを怠ると、検索からたどり着けないページが生まれ、流入が急落します。
- 成果の出ているページや内部リンクを捨てる:アクセスや問い合わせを生んでいたページは、デザインが変わっても内容と導線を引き継ぎます。Googleはモバイル版の内容で評価するため、スマホ版で情報が減っていないかも必ず確認してください。前述のモバイルファーストインデックスの考え方どおり、PC版にしかない情報は評価に反映されにくくなります。
- 測定を止めてしまう:作り直しの前後でアクセス数・流入経路・問い合わせ件数を記録し、どのページの成果が落ちたかをすぐ気づけるようにします。計測を止めると、取りこぼしに気づくのが遅れ、回復も遅れます。
- 速度や使い勝手を後回しにする:見た目を刷新しても、表示が遅ければ成果は戻りません。BBCの例のように1秒の遅れが離脱を生むため、作り直し後もLCP 2.5秒・INP 200ミリ秒・CLS 0.1の基準を満たしているかを確認します。HTTPSへの対応もこのタイミングで必ず済ませます。
- 目的を決めずに見た目だけ変える:問い合わせを増やすのか、採用を強化するのか、目的を先に決めてから設計します。目的が曖昧なまま刷新すると、きれいだが成果の出ないサイトになりがちです。
- 公開後の更新体制を決めないまま進める:誰が、どの頻度で、どうやって更新するのかを作る前に決めておきます。更新のたびに外部へ依頼が必要な作りにすると、情報が古いまま放置される元の問題に戻ってしまいます。
これらの失敗は、いずれも「作り直しそのもの」ではなく「移行と設計の準備不足」から起きます。逆に言えば、旧サイトの何を引き継ぎ、何を捨て、どこで成果を測るかを事前に決めておけば、多くは防げます。作り直しの前に、今のサイトで成果を出しているページ・流入経路・問い合わせ導線を書き出しておくと、移行で守るべきものがはっきりします。
移行時に何をどの順で点検すればよいかは、リニューアル時のSEO点検チェックの記事に具体的な項目をまとめています。進め方全体をあらためて確認したい場合はリニューアルの進め方記事もあわせてどうぞ。
作り直し判断チェックリスト
次のチェックリストに印をつけ、該当した数で作り直しか改善かを自己判定してください。測れる項目・確認できる項目に絞っているため、感覚ではなく事実で判断できます。できれば、PageSpeed Insightsで速度を測り、自分のスマホで実際に表示を確かめ、アクセス解析で流入の推移を見たうえで印をつけると、判定の精度が上がります。
- スマホで文字が小さい・崩れる・横スクロールが必要
- PageSpeed Insightsで測るとLCPが2.5秒を超える
- 表示のガタつき(CLS)が0.1を超える、操作の反応(INP)が200ミリ秒を超える
- HTTPS(常時SSL)に未対応で「保護されていない通信」と表示される
- 検索からの流入が、ここ1年ほど継続的に減っている
- 問い合わせや資料請求などの成果が減り続けている
- 更新したいのに自分では直せない、更新作業が止まっている
- サイトを動かす仕組みが古く、誰も中身を触れない状態になっている
- 提供サービス・顧客層・社名など、事業が大きく変わった
- 文字と背景のコントラストや代替テキスト、キーボード操作など、読みやすさ・操作しやすさへの配慮が古い基盤のまま放置されている
判定の目安は次のとおりです。3つ以上に当てはまるなら、作り直しを前向きに検討する段階です。とくにHTTPS未対応・スマホ非対応・サイトを動かす仕組みの放置のいずれかに該当する場合は、基盤側の課題なので作り直しが合理的になります。1〜2個で、しかも成果が出ているなら、まずは部分改善で足りることが多いと考えてください。印をつけた結果、完成形を見てから作り直すか決めたい方は、費用をかけずに実物を確認する進め方があります。その具体的な方法は、次の章のあとの案内で紹介します。
よくある質問
ホームページの作り直しは何年が目安ですか?3〜5年で作り直すべきですか?
作り直すと検索順位は落ちませんか?
URLやドメインは変える必要がありますか?
作り直しは自分(社内)でもできますか?
作り直しに補助金は使えますか?
作り直しにはどれくらい時間がかかりますか?
改修やリニューアルで足りる場合もありますか?
作り直しを迷ったときの次の一歩
最後に、まだ作り直さなくてよい人を確認しておきます。検索流入や問い合わせが安定して取れていて、表示速度やスマホ対応も大きな問題がなく、更新も社内で続けられているなら、今は無理に動く必要はありません。その場合はまず部分改善で弱点を直し、成果の推移を見ながら判断すれば十分です。一方で、チェックリストで基盤側のサインに複数当てはまった方は、作り直しを前向きに検討する段階にあります。
作り直すと決めたら、まずは費用をかけずに完成形を見てから判断するのが、手戻りの少ない進め方です。衣株式会社が運営するシタミなら、約3分の入力で完成サイトが実物URLで届き、常時SSL・独自ドメイン・自己編集を標準で備えた状態を発注前に確認できます。下見は無料で、こちらから営業の連絡はしません。料金や各プランの内容は、前章の費用の考え方で触れた料金プランのページもあわせてご覧ください。
完成したサイトを、発注前に見てから決められます
約3分の入力で、今すぐ公開できる本物のサイトが実物URLで届きます。常時SSL・独自ドメイン・自分での編集は全プランに含まれます。下見は無料で、納得したときだけ購入できます。
この記事で用いた主な数値の出典は次のとおりです。表示速度の基準(LCP 2.5秒・INP 200ミリ秒・CLS 0.1、75パーセンタイル)と、1秒の遅れが離脱につながる例はGoogleのweb.dev。スマートフォンの世帯保有率90.6%(2023年)は総務省の令和6年版情報通信白書。モバイルファーストインデックスとHTTPSのランキングシグナルはGoogle検索の公式ドキュメント。改正障害者差別解消法の令和6年4月1日施行は内閣府。デジタル化・AI導入補助金の対象範囲は中小企業基盤整備機構の案内に基づいています。シタミの料金・下見のしくみ・本番実測の所要時間は衣株式会社の公開情報によります。