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ホームページ作成の完全ガイド|AI生成・ノーコード・制作会社の4手段を5問診断で選ぶ【2026年最新】

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ホームページ作成の完全ガイド|AI生成・ノーコード・制作会社の4手段を5問診断で選ぶ【2026年最新】

「ホームページを作りたいが、AI生成・ノーコード・WordPress・制作会社外注のどれを選べばいいのか分からない」「費用相場が10万円から300万円まで開きすぎていて予算が立てられない」「公開した後に何をすればよいかが見えない」。ホームページ作成の解説記事は無数にありますが、多くは「ツールの羅列」と「費用相場の一覧」で止まっていて、最終的な意思決定までは支えてくれません。

この記事は、ホームページ作成の全体像を 5問の診断フロー → 4手段の比較 → 5年TCO(総保有コスト)の試算 → 業種別の最適解 → 公開後90日のアクションカレンダー という一本の意思決定ストーリーで通したピラーガイドです。2026年最新の料金・シェア・トレンドを踏まえつつ、「ホームページを作らない方がよいケース」まで誠実に踏み込みました。会社・個人事業主・副業のいずれであっても、読み終わったときに「自分はどの手段でいくらかけて、いつまでに何を準備すればよいか」が決まっている状態を目指しています。

この記事の要点

  • ホームページ作成の手段は大きく AI自動生成 / ノーコード / CMS構築 / 制作会社外注 の4つに整理できる。多くの解説記事は「AIをCMSのサブ機能」として扱うが、2026年時点ではAIを独立した第5の選択肢として比較すべき段階に来ている
  • 「5年運用したらいくらかかるか(5年TCO)」で見ると、AI自動生成は 約6万円、中小制作会社外注は 約300万円 と50倍の差が出る。初期費用ではなくTCOで意思決定すべき
  • 業種や目的によって最適手段は大きく変わる。飲食店・美容室は予約導線重視のノーコード、士業・クリニックは信頼性重視のCMS or 外注、個人事業主はAI自動生成 が標準解
  • 公開後の運用は「更新を続ける」では不十分。Day 0〜3 / 〜30日 / 〜60日 / 〜90日 のカレンダーで Search Console 登録から CTR 改善までを計画的に進めることで、検索流入の立ち上がりが2〜3倍早くなる
  • 検索者の5〜10%は そもそもホームページが不要 なケース(SNSや Google ビジネスプロフィールで十分)。誠実に判断軸を提示することが、最終的なCVR向上にも繋がる

1. ホームページ作成の前に決めるべき3つのこと

ホームページ作成とは、独自ドメイン上で自社・自分の情報を発信し、信頼性・集客・採用・販売などの事業目的を達成するための Web 資産を構築する一連の作業を指します。ツールやデザインの議論に入る前に、「何のために」「誰に向けて」「いくらと何ヶ月で」の3点を先に確定することで、後工程の手戻りが劇的に減ります。

目的を決める(信頼性担保/集客/採用/販売/予約)

ホームページの目的は大きく5つに分かれます。

目的必要な機能重要KPI
信頼性担保(名刺代わり)会社概要・事業紹介・問い合わせ直帰率・滞在時間
集客(リード獲得)ブログ・SEO・問い合わせフォーム検索流入数・CVR
採用採用ページ・社員紹介・募集要項応募数・応募単価
販売(EC)商品ページ・カート・決済売上・CVR・客単価
予約予約フォーム・カレンダー連携予約数・予約率

目的が定まらないまま制作を始めると、「採用にも集客にも販売にも使いたい」という総花的な要件になり、どの目的にも刺さらないサイトが完成します。まず1つに絞り、残りを「将来追加するページ」として後回しにするのが鉄則です。

ターゲットペルソナを決める

「誰のために作るか」を1人の具体的な人物像に落とし込みます。BtoB なら「従業員50名規模のメーカーで購買決裁権を持つ40代の課長」、BtoC 飲食なら「平日昼に近隣オフィスから訪れる30〜40代の女性会社員」というレベルまで具体化します。ペルソナが曖昧だと、デザイン・コピー・サイト構成のすべてが「誰にとっても普通」になります。

予算とスケジュールの上限を決める

「最大でいくらまで出せるか」「いつまでに公開したいか」を先に決めます。後述する4手段はそれぞれ費用と納期が大きく異なるため、この上限が決まらないと手段を選べません。一般的な目安は次のとおりです。

規模予算(初期)公開までの期間
個人・副業0〜3万円数時間〜2週間
中小企業(〜10名)5〜30万円1〜2ヶ月
中堅企業(10〜100名)30〜150万円2〜4ヶ月
大企業・特殊要件150〜500万円以上4〜12ヶ月

【独自】5問診断:あなたに最適な作成手段は?

次の5つの質問に答えると、あなたに最適な手段が決まります。

  1. 公開までに使える時間は? (A. 数時間〜数日 / B. 数週間 / C. 数ヶ月)
  2. デザインの自由度は? (A. テンプレで十分 / B. ある程度のこだわり / C. 完全カスタム必須)
  3. 公開後の更新を誰がする? (A. 自分・自社で更新 / B. 制作会社に任せたい)
  4. 予算上限は? (A. 月数千円まで / B. 初期10〜30万円 / C. 初期50万円以上)
  5. 必要な機能は? (A. 情報発信のみ / B. ブログ・フォーム / C. EC・予約・会員機能 など複雑)

採点の目安は次のとおりです。

回答傾向最適な手段
A中心AI自動生成(シタミ・Wix AI(旧 ADI)・10Web 等)
A〜B混在で更新は自分ノーコード(Wix・STUDIO・ペライチ 等)
B中心でブログ・SEO重視CMS構築(WordPress)
C中心、特殊要件・大規模制作会社外注

迷ったときは、まずAI自動生成で48時間以内に試作 → 物足りなさを感じたら次の手段にステップアップ という運用が、コストもリスクも最小化できます。シタミでは無料プレビューで「自分のサイトのプロトタイプ」を数分で生成できるため、判断材料として有効です。


2. ホームページ作成に必要なもの

ホームページ作成に必要なものは、原則として 独自ドメイン・サーバー(または同等のホスティング)・制作手段(CMS/ノーコード/AI/コーディング)・SSL証明書 の4つです。手段によっては自動で揃うものもあり、必ずしも全てを別個に契約する必要はありません。

独自ドメイン(インターネット上の住所)

独自ドメインとは、example.com のように自分専用に取得する Web 上の住所のことです。サブドメイン形式の無料ドメイン(example.wixsite.com など)でも公開はできますが、信頼性・覚えやすさ・SEO評価の観点から、ビジネス用途では独自ドメインがほぼ必須です。.com .jp .co.jp などのトップレベルドメインを年間1,000〜5,000円程度で取得できます。

サーバー(情報を置く場所)

サーバーは、ホームページのデータを格納し、訪問者のリクエストに応じて配信する役割を担います。選択肢は大きく3つです。

種類月額目安用途
共用レンタルサーバー500〜2,000円個人〜中小企業のWordPress
マネージドCMS/SaaS月額に含む(0〜5,000円)Wix・STUDIO・ペライチ・シタミ等
クラウド(AWS/GCP等)数千円〜大規模・特殊要件

SaaS型(Wix・STUDIO・ペライチ・シタミ等)を選ぶと、サーバーの契約・保守・セキュリティ更新が不要になります。技術的な知識に自信がない場合はこちらが安全です。

制作手段(CMS/ノーコード/AI/コーディング)

このセクションは次章で詳述します。2026年時点では、初心者の最有力候補は AI自動生成またはノーコード です。本格的な拡張性が必要なら WordPress、完全なオリジナルデザインや特殊要件があるなら制作会社外注を検討します。

SSL/HTTPS化と検索順位の関係

SSL(HTTPS化)は、ブラウザとサーバー間の通信を暗号化する仕組みです。Google は2014年からHTTPS化を検索順位の評価要素に含めており、現在の主要ブラウザは非HTTPSサイトに「保護されていない通信」の警告を表示します。SaaS型サービスでは無料で自動設定されることがほとんどですが、レンタルサーバー+WordPressの構成では Let's Encrypt 等の無料SSL証明書を有効化する設定を忘れずに行います。SEOの土台についてはホームページのSEO対策のページに具体的な手順をまとめています。


3. ホームページ作成の4つの手段【完全比較】

2026年時点のホームページ作成手段は、大きく AI自動生成・ノーコード・CMS構築・制作会社外注 の4つに整理できます。多くの解説記事は「AIをCMSのサブ機能」として扱いますが、後述するように費用構造・運用負荷・スピード感が他の3手段と本質的に異なるため、独立した第4の選択肢として比較するのが2026年の標準的な見方です。

① AI自動生成(シタミ・Wix AI(旧 ADI)・10Web 等)

AI自動生成型は、業種や目的、簡単な要望を入力するだけで、AIがサイト構成・デザイン・コピーまでまとめて生成する手段です。数分〜数時間で公開可能な状態に到達できるのが最大の特徴で、初期費用は0〜数万円、月額は0〜3,000円程度に収まります。シタミのほか、Wix の AI 機能、10Web、Readdy などが代表例です。

向いている人:時間がない、デザインスキルがない、まずは試したい、月額コストを最小化したい人。

② ノーコード(Wix・STUDIO・ペライチ・Jimdo)

ノーコードは、ドラッグ&ドロップやテンプレートカスタマイズで Web サイトを構築する手段です。デザインの自由度はAI自動生成より高く、CMS構築より低い中間ポジションを占めます。代表的なツールと2026年時点の料金感は次のとおりです。

ツール月額目安(2026年5月時点)特徴
Wix500〜2,700円世界シェア最大、テンプレ豊富、AI機能
STUDIOFree 0円/Starter 980円〜(2024年12月改定)国産、デザイン自由度が高い
ペライチ1,465円〜(2025年10月有料化)日本語UI、LP向き
Jimdo990円〜ドイツ発、シンプルさ重視

Wixの最新料金は公式の月額プランで確認できます。ペライチは2025年10月1日にフリープランの公開機能を廃止しており、無料での公開はできなくなった点に注意が必要です(ペライチ公式お知らせ)。無料プランの選択肢については無料ホームページ作成ツールの比較ノーコードホームページ作成で詳しく整理しています。代表的なツール同士の比較はWix vs ペライチ比較も参考になります。

向いている人:自分でデザインをこだわりたい、ブログ・フォーム・予約・EC機能を加えていきたい、SaaSの保守安心感がほしい人。

③ CMS構築(WordPress 等)

WordPress は世界のCMS市場で 62.8%、全Webサイトの42.2% という圧倒的シェアを持つオープンソースCMSです(出典: W3Techs, 2026年5月)。プラグインによる機能拡張、テーマによるデザイン変更、自社サーバーへのインストールなど、自由度と拡張性が他手段を圧倒します。一方で、サーバー契約・SSL設定・プラグイン更新・セキュリティ管理を自分で行う必要があるため、運用負荷は最も高くなります。

初期費用は0〜数万円、月額はサーバー代+ドメイン代で1,000〜3,000円程度。拡張性が必要なメディア型サイトや、SEOで本格的に勝負したい場合の標準解です。

向いている人:ブログを軸に集客したい、長期で資産化したい、独自機能を後から追加していきたい、社内に多少の技術者がいる人。

④ 制作会社外注

制作会社外注は、要件定義・デザイン・実装・公開・保守までを Web 制作会社にまるごと任せる手段です。費用は 30万円〜数百万円、期間は 2〜4ヶ月 が一般的で、フリーランス・中小制作会社・大手代理店で大きく相場が変わります。完全オリジナルデザイン・特殊機能・大規模サイト・社内リソースが全くないケースで選ばれます。

向いている人:予算がある、要件が複雑、社内に Web の人材がいない、ブランド・デザインで差別化したい、長期で外部パートナーと組みたい人。発注準備にはホームページ制作の依頼準備が役立ちます。

【独自】4手段 × 5観点 完全比較表

4手段を5つの観点で並べると次のようになります。

観点AI自動生成ノーコードCMS(WordPress)制作会社外注
初期費用0〜3万円0〜3万円0〜5万円30〜300万円
月額維持費0〜3,000円1,000〜5,000円1,000〜3,000円(サーバー)5,000円〜(保守契約)
公開までの時間数分〜数時間数日〜2週間1〜4週間2〜4ヶ月
デザイン自由度中(AI+テンプレ調整)中〜高高(テーマ+カスタム)最高(フルカスタム)
運用負荷極小小(保守任せ)

「初期費用ゼロでとにかく速く立ち上げたい」ならAI自動生成、「拡張性も自由度も欲しい」ならWordPress、「ブランドを表現したい・特殊機能が必須」なら制作会社外注、というのが大まかな選び分けです。


4. ホームページ作成の費用相場と5年TCO

ホームページ作成の費用は、初期費用・月額維持費・更新/改修費・リニューアル費 の4種類で構成され、依頼先と手段によって5年トータルで数倍〜数十倍の差が出ます。意思決定は初期費用ではなく「5年TCO(総保有コスト)」で行うのが鉄則です。

依頼先別の費用相場(6段階)

業界相場をまとめると次のとおりです。

依頼先・手段初期費用期間
無料SaaS(広告あり)0円数時間〜
AI自動生成0〜数万円数分〜数日
ノーコード(自分で構築)0〜3万円数日〜2週間
フリーランス10〜50万円1〜2ヶ月
中小制作会社80〜150万円2〜3ヶ月
大手制作会社300万円〜3〜6ヶ月

費用の詳細な内訳と相場感はホームページ制作費用の相場ガイドで分解しています。月額の維持費だけを比較したい場合はホームページの月額維持費の早見表が便利です。

【独自】5年TCO シミュレーション(4手段比較)

20ページ規模のコーポレートサイトを5年間運用した場合の総額を試算しました。

手段初期月額 × 60ヶ月中間リニューアル5年TCO
AI自動生成(シタミ想定)0円1,000円 × 60 = 60,000円0円(AI再生成可能)約60,000円
Wix ビジネスプラン0円1,800円 × 60 = 108,000円0円約108,000円
WordPress(自前運用)30,000円2,500円 × 60 = 150,000円0円(自社更新)約180,000円
中小制作会社 + 月次保守1,200,000円30,000円 × 60 = 1,800,000円0円(リニューアル別)約3,000,000円

注: 上記は標準的な目安です。デザインリニューアルや機能追加は含めていません。ホームページのリニューアルは平均5〜7年に1回発生するため、リニューアル費を含めると制作会社外注はさらに +100〜200万円 上振れする想定で計画する必要があります。

初期費用だけ見ると「AIもWordPressも無料」に見えますが、5年スパンで見ると制作会社外注は他の20〜50倍のコストになります。ホームページのリニューアルは平均5〜7年に1回発生するため、リニューアル費用込みの試算はホームページのリニューアルを参照してください。

コストを抑える3つのコツ

  1. 最初の半年はAI自動生成またはノーコードで試す — 検索流入や問い合わせのデータが取れてから、本格投資の判断をする
  2. IT導入補助金・小規模事業者持続化補助金を活用する — 制作会社外注の場合、IT導入補助金は申請枠(通常枠/インボイス枠/セキュリティ対策推進枠 等)により上限額が異なり、小規模事業者持続化補助金も類型により上限が変わります。最新の上限額・採択条件はIT導入補助金公式サイト小規模事業者持続化補助金公式サイトで必ず最新情報を確認してください
  3. 保守契約は「最低限の更新枠」だけ契約する — 月額10万円の手厚いプランは大手企業向け。中小企業は月1〜3万円のスポット保守で十分

5. 自分で作る vs 制作会社に外注

「自分で作るべきか、外注すべきか」は最も多い悩みの1つですが、判断基準は「やる気」や「予算」ではなく「自社時給 × 投下時間」で計算するのが合理的です。

「自社時給 × 投下時間」で判断する

たとえば自分の時給を5,000円、ホームページ作成に必要な時間が80時間(学習+制作)とすると、自作の実コストは 5,000円 × 80時間 = 40万円 です。これに対して制作会社外注の見積もりが30万円だった場合、外注した方が10万円安く、80時間を本業に振り向けられるという判断になります。

自社時給投下80時間で見た自作コスト外注見積30万円との比較
2,000円16万円自作有利
5,000円40万円外注有利
10,000円80万円外注圧倒的有利

自作の場合、AI自動生成なら投下時間が10時間程度に短縮されるため、ほぼ常に自作有利になります。逆にWordPressのフルカスタム自作は100時間超になりがちで、時給5,000円以上の人は外注を検討すべきです。

自作が向いている5つのケース

  1. 個人事業主・副業で、最大の予算が月数千円まで
  2. 公開を急いでいる(数日以内)
  3. 内容の更新を高頻度(週1以上)で行いたい
  4. プロトタイプとして試したい段階
  5. デザインのこだわりがそれほど強くない

外注が向いている5つのケース

  1. 採用・ブランディングが目的で第一印象が重要
  2. 大規模サイト(50ページ以上)または特殊機能(EC・予約・会員制等)
  3. 自社時給 × 投下時間が外注費を上回る
  4. 社内に Web 人材が一切いない
  5. 長期的に運用パートナーを必要としている

セミオーダー(両者の中間)という選択肢

「テンプレ+プロのカスタマイズ」を組み合わせるセミオーダーも有効です。AI自動生成またはノーコードで土台を作り、デザインの微調整やコピーライティングだけプロに依頼する形で、フルオーダーの1/3〜1/5の費用 で品質を底上げできます。クラウドソーシング経由で1ページ1〜5万円が相場です。


6. 業種別・目的別 最適手段マトリクス

業種によって「重視すべきページ」「必要な機能」「ユーザーの期待値」が大きく異なるため、最適な作成手段も変わります。8業種について、主目的と推奨手段、注意点をまとめました。

業種主目的推奨手段注意点
飲食店予約・メニュー周知AI自動生成 or ノーコードグルメサイトとの使い分け
美容室・サロン予約・スタッフ紹介ノーコード(予約システム連携)ホットペッパー併用前提
士業信頼性・専門領域訴求CMS or 制作会社外注実績・有資格者の明示
医療(クリニック・整体院)医療広告ガイドライン準拠制作会社外注治療効果の表現規制
工務店・リフォーム施工事例・地域訴求CMS or 制作会社外注写真の鮮度が命
IT企業・SaaSプロダクト訴求・採用CMS(WordPress)ブログによるSEO必須
EC商品販売・決済Shopify・BASE・STORES等一般的なHP作成と別軸
個人事業主名刺代わり+問い合わせAI自動生成月額1,000円以内が現実解

各業種の詳細は次の専用ガイドにまとめてあります。

業種別マトリクスの基本は「ユーザーが何を期待してサイトを訪れるか」で決まります。飲食店のユーザーは「メニューと予約ボタン」を最優先で探しており、士業のユーザーは「資格・実績・初回相談の費用」を見ます。業種特性を無視したテンプレ流用は、訪問者の離脱を招きます。


7. ホームページ作成の5ステップ

ホームページ作成のプロセスは、手段に関わらず大きく5ステップに分かれます。各ステップで「次の工程に進む前に確定すべきもの」があり、ここを飛ばすと後で大きな手戻りが発生します。

① 目的とKPIを定義する

第1章で決めた目的(信頼性/集客/採用/販売/予約)を、測定可能なKPIに変換します。「月間問い合わせ10件」「採用応募月5名」「ECサイト月間売上100万円」のように数値で定義することで、サイトの構成・デザイン・コンテンツの優先順位が自動的に決まります。

② サイトマップ・ワイヤーフレーム作成

サイトマップは「どのページを作るか」のリスト、ワイヤーフレームは「各ページに何をどの順で置くか」の設計図です。業種別の標準的な構成パターンや、サイトマップを作るためのテンプレートはホームページの構成設計サイトマップの作り方で詳しく解説しています。

③ デザイン・コンテンツ制作

デザインはテンプレートを起点に色・フォント・写真の3点だけブランドに合わせるのが最短ルートです。コンテンツは「会社概要」「サービス紹介」「実績」「問い合わせ」「プライバシーポリシー」の5ページから着手します。デザインの最新トレンドはホームページのデザイントレンドにまとめています。

④ 実装(コーディング/ノーコード/AI生成)

選んだ手段に応じて実装します。AI自動生成なら数時間、ノーコードなら数日、WordPressなら1〜4週間、制作会社外注なら2〜3ヶ月が目安です。実装時にはスマートフォン表示の確認を必ず行います。総務省「令和5年通信利用動向調査」では個人のインターネット利用機器でスマートフォンが72.9%でパソコン(48.5%)を大きく上回っており(総務省 令和5年通信利用動向調査)、2026年時点でもこの傾向は継続しているため、PC優先設計は致命的です。

⑤ 公開と SEO 基本設定

公開直後にやるべきは次の5つです。

  1. Google Search Console への登録と XML サイトマップ送信
  2. Google Analytics 4(GA4)の設置
  3. SSL(HTTPS化)の確認
  4. OGP(SNSシェア時のサムネ)の設定
  5. 主要KWでの indexing 確認

これらを終えて初めて「公開完了」と言えます。詳細はホームページのSEO対策ガイドや、ECサイト立ち上げを検討する場合はECサイトの作り方を参照してください。


8. ホームページに掲載すべきページ一覧

ホームページに掲載するページは、必須ページ・推奨ページ・業種別の特殊ページ の3階層で考えます。最初から全部作る必要はなく、必須ページ+業種特化の重要ページから順に公開していけば十分です。

必須ページ(最初から作る)

ページ役割
トップページ訪問者の第一印象、目的別の導線
会社概要・運営者情報信頼性担保、特定商取引法対応
事業紹介・サービス紹介何を提供しているかの明示
問い合わせフォームコンバージョン受け皿
プライバシーポリシー個人情報取扱の法的要件

特定商取引法・個人情報保護法に基づく表記は、特に個人事業主のホームページや EC で必須です。

推奨ページ(半年以内に追加)

  • 実績・お客様の声
  • よくある質問(FAQ)
  • ブログ・お知らせ
  • 採用情報(採用に力を入れる場合)
  • 代表挨拶・スタッフ紹介

業種別の特殊ページ

業種特殊ページ
飲食店メニュー・店舗アクセス・予約
美容室・サロン料金表・スタイリスト・予約
士業取扱分野・初回相談・料金体系
クリニック診療科目・医師紹介・診療時間
工務店施工事例ギャラリー・対応エリア
IT企業プロダクトページ・採用ピッチ
EC商品一覧・カート・決済・配送案内

9. 制作会社の選び方と発注前チェックリスト

制作会社外注を選ぶ場合、「安いから」「営業の人が良かったから」で決めないことが最も重要です。発注後にコミュニケーションが破綻したり、運用フェーズで放置されたりするリスクを避けるために、次の5観点と発注前チェックリストを使ってください。

5つの観点(実績/業界知見/見積透明性/コミュニケーション/運用支援)

観点確認すべきこと
実績同業種・同規模の制作事例があるか
業界知見自社の業界用語・商習慣を理解しているか
見積透明性見積に内訳があるか、追加費用の条件が明示されているか
コミュニケーション担当者の返信速度・提案力
運用支援公開後の更新・改善・SEO支援があるか

NG な制作会社を見抜く5項目

  1. 見積の内訳がない — 「一式 100万円」で説明できない会社は、後から追加費用が膨らむ
  2. 過去事例が出てこない — 守秘義務を理由に1件も見せない会社は要注意
  3. 保守費用の説明が曖昧 — 月額の含まれる作業範囲が文書で示されない
  4. テンプレートの流用を隠す — オリジナル制作と言いながら、ほぼ同じデザインを使い回している
  5. AI・ノーコードを頭ごなしに否定する — 顧客にとっての最適解より自社の単価維持を優先している兆候

見積依頼テンプレ(コピペ可)

■ 概要
弊社名: 〇〇株式会社
業種: 〇〇
従業員数: 〇名
予算上限: 〇〇万円
公開希望時期: 20XX年X月

■ サイト要件
- 目的: 〇〇(集客/採用/販売 等)
- 想定ページ数: 〇ページ
- 必要機能: 〇〇(問い合わせフォーム/予約/EC 等)
- 参考サイト: 〇〇(URL)

■ 確認したいこと
1. 概算見積(内訳含む)
2. 制作期間
3. 公開後の保守プラン
4. 過去の同業種事例

このテンプレを3社に送り、回答内容・速度・提案を比較すれば、相場感と相性が同時に分かります。発注準備の詳細はホームページ制作の依頼準備ガイドにまとめています。


10. ホームページ公開後にやるべきこと(90日カレンダー)

ホームページ公開直後の90日間は、検索流入の立ち上がりと CVR の初期改善を決める最重要期間です。「とりあえず公開して放置」では、検索エンジンに認識されないまま半年が過ぎることもあります。

公開直後(Day 0〜3)

やることツール
Google Search Console 登録 + XML サイトマップ送信Search Console
Google Analytics 4 設置 + コンバージョン設定GA4
OGP 画像・タイトル・ディスクリプションの設定各ページの head
ファビコン・apple-touch-icon の設定公開設定
内部リンクの総点検(リンク切れ・正しい遷移)手動 or 自動チェッカー

ホームページの内部リンクや表示速度を一括チェックしたい場合は、Webサイト品質チェックリストの活用が有効です。

〜30日アクション

やること目標
主要KWで indexing 確認全ページがインデックスされる
Core Web Vitals の確認・改善LCP 2.5秒以下、CLS 0.1以下
Bing Webmaster Tools にも登録Bing経由の流入も拾う
ブログ記事を週1本ペースで投入月4本

表示速度(Core Web Vitals)の具体的な改善方法はホームページの表示速度改善ガイドを参照してください。

〜60日アクション

やること目標
GSC データを見て CTR の低いページを抽出CTR 3%以下のページをリストアップ
タイトル・メタディスクリプションを改善CTR を 5% 以上に引き上げ
問い合わせフォームの離脱率を分析EFO(フォーム最適化)
主要競合の更新内容をウォッチ月1回

〜90日アクション

やること目標
リライト候補のピックアップ(順位11〜30位のページ)5記事を選定
業種特化ページの追加(ニッチKW狙い)1〜2ページ追加
被リンク獲得施策の開始(プレスリリース・SNS)月1施策
半期レビュー:KPI達成率の確認と次の3ヶ月計画文書化

11. ホームページを作るべきでない人もいる

ここまで「ホームページの作り方」を解説してきましたが、誠実に言えば検索者の5〜10%は、そもそもホームページを作らない方が成果が出るケースに該当します。「作るのが当然」という前提を一度疑い、自分が次の3つのうちどれかに当てはまらないかチェックしてみてください。

SNS(Instagram・X・TikTok)だけで十分なケース

  • ターゲットが20〜30代中心で、SNSでの情報収集が主
  • 写真・動画コンテンツが中心の業種(飲食・アパレル・美容・スポット)
  • 商品・サービスの単価が低く、深い情報を読み込む層ではない

このような場合、Instagram のプロフィール+ハイライト+投稿で十分機能します。ホームページを作っても更新が止まり、検索順位も伸びず、SNSとの導線も切れていきます。

Google ビジネスプロフィール(GBP)で十分なケース

  • 商圏が地域限定(半径5km以内など)
  • 検索される時点でユーザーは「最寄りの店」を探している(飲食・美容・整体・整骨院など)
  • 営業時間・電話番号・地図・写真・口コミがあれば購買決定できる業態

GBP は完全無料で、ローカル検索ではGoogle マップ枠(ローカルパック)に表示される可能性が高くなります(表示順位は検索キーワード・位置情報・口コミ評価などの複合要因で決まります)。多くの地域密着型ビジネスは、ホームページよりGBP最適化の方が費用対効果が高い場合があります。

Linktree / プロフィール集約サイトで十分なケース

  • 副業・個人活動で、複数のSNS・販売チャネルを統合したい
  • 名刺の代わりに URL を1つ渡せれば十分
  • 月額0円〜数百円で運用したい

Linktree・Bento・lit.link などのプロフィール集約サービスを使えば、SNS・LINE 公式・販売リンクを1ページにまとめられます。本格的なホームページは「事業が軌道に乗ってから」で十分です。


12. よくある質問(FAQ)

ホームページ作成について検索ユーザーが頻繁に持つ質問に、出典つきで直接回答します。

Q1. ホームページは無料で作れますか?

A. 技術的には可能ですが、ビジネス用途では推奨できません。無料プランには (1) 広告が表示される、(2) 独自ドメインが使えない、(3) 機能・容量に制限がある、(4) サービス終了リスクがある という4つの落とし穴があります。月額500〜2,000円の有料プランまたは独自ドメイン取得で、信頼性とSEOの土台を確保するのが現実解です。

Q2. ホームページ作成に必要なものは何ですか?

A. 独自ドメイン・サーバー(または同等のホスティング)・制作手段(CMS/ノーコード/AI/コーディング)・SSL証明書の4つです。SaaS型サービスを選べば、ドメイン以外は自動で揃います。

Q3. ホームページ作成の費用相場はいくらですか?

A. AI自動生成・ノーコードなら 月額0〜3,000円、フリーランス外注で 10〜50万円、中小制作会社で 80〜150万円、大手制作会社で 300万円以上 が一般的です。5年TCO(総保有コスト)で比較すると、AI自動生成は約6万円、制作会社外注は約300万円と50倍の差が出ます。

Q4. ホームページ作成にはどれくらいの期間がかかりますか?

A. AI自動生成なら 数時間、ノーコードで 数日〜2週間、WordPressで 1〜4週間、制作会社外注で 2〜4ヶ月 が標準です。20〜30ページのコーポレートサイトを制作会社で作る場合は3〜4ヶ月を見込んでください。

Q5. WordPress と Wix はどちらが良いですか?

A. シンプル・小規模・自分でデザインしたい なら Wix、SEO・ブログ・拡張性重視 なら WordPress が標準解です。Wix は2026年時点で月額500〜2,700円、WordPress は実質サーバー代のみで運用できます。詳細はWix vs ペライチ比較も合わせて参考にしてください。

Q6. 自分で作るのと制作会社に頼むのではどちらが良いですか?

A. 「自社時給 × 投下時間」で計算するのが合理的です。時給5,000円の人が80時間かけて自作(WordPress未経験者の学習+制作の目安、経験者なら20〜40時間)すると実質40万円のコストになるため、外注見積が30万円なら外注有利です。AI自動生成を使えば投下時間が10時間程度に短縮され、ほぼ常に自作有利になります。

Q7. ホームページ作成は副業になりますか?

A. なります。クラウドソーシング(クラウドワークス・ランサーズ等)では、1ページ1〜5万円、コーポレートサイトで10〜30万円が相場です。デザイン・コーディング・ノーコード構築のいずれかにスキルがあれば、副業として成立します。

Q8. AI でホームページは作れますか?

A. 2026年現在、シタミ・Wix AI(旧 ADI)・10Web・Readdy などのAI自動生成ツールが実用段階に達しており、数分〜数時間で公開可能な品質のサイトを生成できます。AIホームページ作成の基礎AIホームページ作成ツールの比較ChatGPTでホームページを作る方法に具体的な手順をまとめています。自分で作る場合は自分でホームページを作る方法も合わせて参照してください。

Q9. ホームページを作るべきでない人はいますか?

A. います。(1) SNS中心で情報収集する20〜30代向けの業種、(2) Google ビジネスプロフィールで完結する地域密着業種、(3) Linktree等で十分な副業・個人活動 の3パターンに該当する場合、ホームページを作るより既存ツールの最適化に投資する方が成果が出ます。

Q10. ホームページ公開後にやるべきことは何ですか?

A. 公開直後にSearch Console登録・GA4設置・SSL確認・OGP設定の4点を完了させ、30日以内に Core Web Vitals 改善とブログ投入、60日以内に CTR 改善、90日以内にリライト候補のピックアップを行います。詳細は本記事の「10. 90日カレンダー」を参照してください。


13. まとめ|あなたに最適なホームページ作成手段は

ホームページ作成は、2026年時点で AI自動生成・ノーコード・CMS構築・制作会社外注 の4つから選ぶ意思決定です。最後にもう一度、5問診断の要点を圧縮して提示します。

あなたの状況推奨手段月額目安
個人事業主・副業、月数千円以内AI自動生成0〜3,000円
自分でデザインを編集したい、予約・フォーム機能必須ノーコード1,000〜5,000円
ブログでSEO集客、拡張性重視WordPress1,000〜3,000円
大規模・特殊機能・ブランド表現が必要制作会社外注5,000円〜+初期30万円〜

「まずは手段を1つに絞れない」「自社の業種で何が標準解か知りたい」場合は、本記事の業種別マトリクス(第6章)と5年TCO比較(第4章)に戻ってもう一度比較してみてください。

シタミでは、業種と目的を入力するだけで 数分以内に自社サイトのプロトタイプ をAIが自動生成し、無料で確認できます。「自分のサイトはどんな見た目になるか」を判断材料にしてから本格制作に進めるため、4手段のうちどれを選ぶ場合でも、最初の試作はシタミの無料プレビューで行うのが時間とリスクの両面で有利です。AI自動生成という選択肢の現在地を、まずは数分で体感してみてください。

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